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2019.01.14

レビュー

【ふわもこ天使たち】平らな顔に黒くつぶらな瞳。ふくろうの赤ちゃんの写真集

おじさんだって癒やされたい

最近、第一線で働くおじさんたちの間で、フクロウカフェが人気らしい。聞けば「もふもふに癒(い)やされに行く」のだとか。

あぶらギッシュなおじさんたちが、フクロウを相手に目尻を下げている姿を想像すると、キモかわいい(?)感じがしなくもないが、熱心なファンによれば、冷え切った心を「ほっこり」と溶かしてくれる、元気の源なのだそう。

たしかにフクロウのクリクリの目で見つめられると、日々がちがちに固めていた心のガードが一瞬で崩壊、「ふわふわ」で「もふもふ」の羽毛に触れれば、心もぽかぽかあたたかくなってくるのがわかる。もふもふのフクロウたちは、第一線で戦うビジネスパーソンたちの心をも、いとも簡単に溶かしてしまう癒しパワーを備えているのだ。


キング オブ もふもふちゃん!

そんな絶大な癒やしパワーのあるフクロウのなかでも、おそらく断トツにかわいいのが「ふくろうの赤ちゃん」だ。そのあどけない表情やしぐさは、ちょっとヤバイくらいの破壊力! おじさん筆者ですら「これって母性!?」って思ってしまうくらい、見ているだけでいとおしい気持ちがどんどん溢れでてくる。「すりすり」「もふもふ」できればきっと幸せだろうが、それがかなわないならば「せめてたっぷり写真に撮っておきたい!」。そんな気持ちになってしまうほどの、キュートで無垢(むく)な存在なのだ。


ところが「ふくろうの赤ちゃん」は、残念ながらあっという間に成長して、大人になってしまう。そう、いつでも会えるわけではないのだ。まして「すりすり」「もふもふ」なんて、とてもとても。出会えるだけでも貴重な、激レアな天使なのだ。

そこで、ぜひ一度手にとって見てもらいたいのが、今回紹介する『もふもふもふもふ~ ふくろうの赤ちゃん』だ。

もふもふファン待望の激レア写真集!

本書がもの凄く貴重なのは、タイトルのとおり全編「ふくろうの赤ちゃん」が主役のところにある。ただでさえ出会うのが難しい野生のフクロウ。そのヒナともなれば、期間は限られるし、撮影はさらに難しくなる。それにも関わらず、本書にはじっくり時間をかけて撮影されたと思われる、驚くほどたくさんの場面や表情が収められているのだ。

本書に登場するのは日本に棲(す)むフクロウのなかでも、断トツにかわいいといわれる「エゾフクロウ」の赤ちゃんだ。フクロウの亜種というが、さすが雪国のフクロウだけあって、白さも、もふもふ感も、頬ずりしたくなるほどすばらしい! 

つきっきりで観察していたカメラマンは、さぞや大変だったことだろうと推察するが、写真からはヒナたちの自然な様子と安心しきった表情がうかがえ、とても穏やかな時間が流れているのが感じられる。きっとカメラマンたちが一番「もふもふちゃん」たちに癒やされていたのだろう。くぅ~~~、羨ましいぞ!

フクロウカフェでの「もふもふ」も幸せだが、自然の中でヒナたちとともに過ごせる時間があるとすれば、それこそ至上の贅沢なのかもしれない。本書をめくっていると、そんな至福の時間にタイムワープしているようで、つい、にまにまとしてきてしまう。



胸のあたりの「もふもふ」ぶりのすばらしいこと! ああ、触りたい!


天使を思わせるエゾフクロウの赤ちゃん2羽。まるで童話の国みたい

巣立ち直前の元気な赤ちゃんたち。もふもふ団子がかわいい!


これは毛糸玉ですか? いえいえ、フクロウの赤ちゃんです

好奇心旺盛の赤ちゃんフクロウ! 「こっちも見て!」って言いたくなるしぐさ



足上げポーズ中! そのあどけなさに思わず「キュン!」

もふもふもふもふ~ ふくろうの赤ちゃん

監 : 大橋 弘一
編 : 講談社ビーシー 書籍出版部

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レビュアー

大木大地

陸・海・空すべての乗り物とフィールドを愛するフリーライター。目指すは全天候型の物書きだが、猛暑と寒さに弱く、道のりは遠く険しい。

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