「馬鹿野郎! 俺の金返せ!」
ファンから騎手へ飛ばされる野次が風物詩となっていた、昭和の競馬場。いまでは子ども連れや女性グループも安心して楽しめる、至極清潔で怖くない(!?)場所に変貌を遂げました。古参の競馬ファンには、少し寂しくもあるかも知れませんが……。
騎手にとってはそんな“地獄”ともなりえた激しい場所で、誰よりも歓声と罵声を浴び続けた騎手、小島太──愛称フトシ。 自身「これが最後」と騎手時代の裏話や名馬との秘話、名ジョッキー達との逸話などを綴った本です。
常にアウトローでありながら多くの競馬ファンに愛され、武豊騎手に「唯一無二のスタージョッキー」と言わしめたフトシのすべてが、この本を読めばわかります。武豊騎手との対談ではこれまで世に出ていない話もあり、競馬ファンならずとも必読です!
──講談社エディトリアル 庄山陽子