今年60周年となるブルーバックスには、創刊からの通巻番号があります。本書はなんと「2222」。2のゾロ目です! そこで、ゾロ目の数学クイズを。
〈1のゾロ目と「素数」の関係は?〉
考えてみましょう。「1」は素数ではありませんが、「11」は素数です! 「111」は3や37で割れます……これを繰り返すと、次に素数があらわれるのは「1111111111111111111」、1が19桁続くところ。次は23桁、さらに次は……1が「317桁」なんです!
2、19、23、317……実は、この関係には、「1のゾロ目の数が素数だったら、その桁数は必ず素数になる」という法則が存在します。また、「1のゾロ目で作られる素数」は無限にあるといわれていますが、まだ証明されていません。
数字がゾロ目になると、なにか楽しさを感じますよね。それを数学で掘り下げていくと、そこには「発見」や「未解決の謎」まであるんです! 本書は、その楽しさを凝縮した1冊です。
──ブルーバックス編集チーム 柴崎淑郎
レビュアー
ブルーバックス編集チーム