いゃぁ~、面白かった!! まさか“ちいかわ”に、こんなにエキサイトするとは!!
いまやSNSや書籍だけでなく、様々なグッズでもお馴染(なじ)みの、ちいさくてかわいいやつ “ちいかわ”。
そんな“ちいかわ”に初のパズル本が出たというので、一体どんなパズルゲームなのかとワクワクしながら1問目にチャレンジしました。
ところが……、全然解けない!! いくら考えてもわからない!!
文字迷路にあるのは7文字。答えは5文字。
つまり、使わない文字もあるというところまでは、わかっている!
マメシユベ、マゲシユベ……違う。そんな言葉はない。
マシユベ……これは4文字。
マメマ……3文字で終わっちゃったじゃないか。
悔しいけど先に進まないので、ヒントを見ることに。
そんなのずるい!!と思いつつ、このときはたと気付きました!! この本のタイトル「ちいかわパズル」の下にちっちゃく、 「なんかずるいけど スッキリするやつ」の文字があることを。
“ちいかわ”たちが可愛いので、子供向けのやさしいパズルだと勝手に思い込んでいたらとんでもない。やつらは本気です(笑)。
そもそも、最初のページをすっ飛ばして、いきなり1問目に取り掛かった私も悪い。ということで、改めて「ストーリー」を読むと、ちゃんと書いてありました。
「ふつうのパズルではなくて どうやらずるい問題ばかりがのっているみたいです」と。
固くなった大人の脳では太刀打ちできないと、襟(えり)を正して取り組むことにしました。
今度こそ、“ずるい”方法を見破ってやるぞ!!と気合を込めて。
すると、だんだんコツがつかめてきて、早いものでは1分、かかっても3分ぐらいで解けるようになり、どうだ!!と誰ともなく威張っていたら、これまたいくら考えても解けない問題にぶち当たってしまいました!!
それが、こちらの「暗号パズル」。
3番目の“うさぎ” のお尻がプリプリしているのは、何か関係あるのかな?
プリプリは点が5つだけど暗号は点が2つなど、深読みを始めてしまうところが大人脳なんですよね。すっかり "うさぎ"に惑わされました。
ちなみに、この答えはヒント①でわかったのですが、かなり近くまで行っていたのに詰めが甘かった……と思ったら、ドッと疲れました。
そんなときに、ひょこっと出てくるのが、かわいいイラスト。
まぁまぁ、そんなに熱くならないで……と、こちらの気持ちを見透かされたようで、かわいいけど、ちょっと悔しい(笑)。ホント、よく出来ています。
この本の中には、このような「文字迷路」や「暗号パズル」のほかに、「文字パズル」「穴埋めパズル」「食べ物パズル」「しりとりパズル」「カタカナパズル」「漢字パズル」「組み合わせパズル」「しりとり迷路」「食べ物迷路」と、とにかくたくさんの種類のパズルがあるので飽きません。
一人でも十分楽しいのですが、友達同士でワイワイ解くのも楽しそうだし、親子で対戦するのも面白そうです。
おうち時間が増えるこの時期や、外遊びができないときに、あったらいいなと思える大人も子供も楽しめる1冊だと思います。
レビュアー
「関口宏の東京フレンドパーク2」「王様のブランチ」など、バラエティ、ドキュメンタリー、情報番組など多数の番組に放送作家として携わり、ライターとしても雑誌等に執筆。今までにインタビューした有名人は1500人以上。また、京都造形芸術大学非常勤講師として「脚本制作」「ストーリー制作」を担当。東京都千代田区、豊島区、埼玉県志木市主催「小説講座」「コラム講座」講師。雑誌『公募ガイド』「超初心者向け小説講座」(通信教育)講師。現在も、九段生涯学習館で小説サークルを主宰。
公式HPはこちら⇒www.jplanet.jp