著者の池田先生曰く、人間の「自然寿命」は38歳と推定されます。生物学的には、自然寿命を超えた40歳以降は「おまけ」の人生となります。「おまけ」ということは、社会の束縛や拘束から自由になり、自分の欲望を解放しながら楽しく面白く生きることが、40代以降の人間に求められる生き方となるということです。
本書では「健康に気を使わない健康法を」「自分の意に沿わない世間のルールは守らない」「実は運動になっていたという楽しみを探す」「40代、50代、60代、70代になっても恋にセックスに励む」など実践的なルールと、出来合いの人生観ではない、自分自身の規範を創ることを勧めます。
また生物における老いとは何か、死とは何かを知ることで、人間には限界、不可能というものがあることを知り、他の生物に対しても、文明の進化に対しても謙虚になれると言い切ります。老若男女を問わず、現代人必読の書。
──現代新書編集チーム 岡部ひとみ
レビュアー
現代新書編集チーム