あなたの身近に、親の介護で苦労した人はいませんか。あるいはあなた自身がそうかもしれません。介護の苦労を経験して、「自分の家族に同じ経験をさせたくない」と感じている人は少なくないでしょう。
近年は独居の人も増えています。子がいても頼れない場合もあるでしょう。こうした人たちも要注意です。介護保険制度では、基本的に本人または家族が手続きをおこなう仕組みになっていて、家族がいなければ、介護サービスを受けられない可能性があるからです。
家族に苦労をさせたくない、あるいは、頼れる家族がいない、というのであれば、自分で何とかするしかありません。それが「介活」の出発点です。
簡単にいえば、「介活」とは、判断能力と体力のあるうちに、自らの介護の準備をすることです。本書は、そのために知っておきたい知識をまとめました。老後は知識で変わります。
──からだとこころ編集チーム 中谷淳史
レビュアー
からだとこころ編集チーム