歴史、SFなど様々なジャンルで活躍されている冲方丁さんですが、実は作品群の中にひとつだけ、官能小説があることをご存知でしょうか?
『破蕾』という時代官能小説です。
そんな最初にして最後かもしれない官能小説、『破蕾』がついに文庫化。
それにともなって、冲方丁さんが官能小説を書かれる時のための別名義、つまりは別のペンネームを皆様から募集することになりました。『破蕾』文庫版の著者名は、皆様から募集したお名前の中から決定させていただきます。
ご応募いただいたペンネームが採用された方には、冲方さんのサインとお名前のため書きの入った『破蕾』の文庫をお送りします。また、ご応募いただいたすべての方から抽選で20名様に、講談社文庫特製図書カード(1000円分)をプレゼントいたします。
冲方丁さん(官能小説ver.)の名付け親になるのはあなたかもしれません!
ぜひ、奮ってご応募ください。
さてこのたび、拙著における初の官能小説『破蕾』の文庫化に際し、本作にて号すべき「新たなペンネーム」を大募集したいと思います。
というのも、「過去の作風とあまりに異なるため売り方に困る」と人に書かせておきながら随分なことを言う担当に、では、かつて江戸の戯作者がジャンルによって別名を号したように、別人格として出版するのはどうか、と提案したのが、ことの発端。
結果、ただ新名を号するのでなく、読者から公募してしまおう、ということになりました。
男性名・女性名を問わず、中性的な名でももちろんよく、英数字カタカナひらがな等、日本人に馴染みのあるものであれば、どのような記号を用いても構いません。戯作の心意気でもって自由闊達に命名して頂ければと思います。
かつて、スティーブン・キングもリチャード・バックマンという別名義で執筆し、その小説『ダークハーフ』では、あるペンネームの使用をやめる際に架空の埋葬を行ったところ、邪悪な何かを招くという物語が展開します。
それとは逆に、新たな官能作家という別人格を世に招来させるべく、公募という大々的な儀式でもって、面白くエロい何かが生まれることを企図しました次第です。
むろん、ただ一冊のみで姿を消した幻の作家となるかもしれません。その場合は原稿を残して失踪した謎の人物をまことしやかに設定し、後世の読者を困惑させるという、これまた作家冥利に尽きることをしでかすことでしょう。
ともあれ、このような、真面目とも冗談ともつかぬ曖昧さも戯作の醍醐味であり、ぜひ多くの方々にご参加頂き、当企画を楽しんで頂けることを願っております。
冲方丁
応募受付期間
2021年6月18日(金)~2021年7月17日(土)
応募方法
以下〔応募する〕ボタンを押して表示されるフォームから必要事項を記入し、「送信」ボタンをクリックしてください。
賞品
■ 冲方丁さんのサイン・ため書き入り見本
■ 図書カード(1000円分) 全応募者から抽選で20名様
発表
ご応募いただいたペンネームから冲方丁さんに選んでいただいたものを正式なペンネームとして採用します。採用された方へは、編集部より直接ご連絡いたします。そのほかの当選者の発表は、本作品の文庫版が刊行される11月中旬以降、順次賞品の発送をもって代えさせていただきます。
注意事項
プレゼントにご応募いただくにあたり、下記の注意事項をよくお読みくださいますようお願い申し上げます。
- 「冲方丁さんの新ペンネームを大募集!」キャンペーン(以下、本キャンペーン)の内容は、予告なく変更することがありますのでご了承ください。
- ご応募いただいたペンネームや作品の感想、メッセージは弊社ウェブサイト、公式SNS、新聞宣伝・書籍帯・販促物などに使用させていただく場合があります。予めご了承ください。
- 決定したペンネームの著作権は本書の著作者及び弊社に帰属するものとします。
- 当選した賞品の交換、換金、返品、及び当選権利の譲渡はできません。
- オークションなどを使用した当選した賞品の転売はできません。
- 抽選の詳細や結果については公表いたしません。
- 賞品の発送は日本国内のみとさせていただきます。あしからずご了承ください。
- 本キャンペーンの賞品「冲方丁さんのサイン・ため書き入り見本」は2021年11月中旬以降に順次発送予定です。「図書カード」は2021年8月下旬より順次発送しております。