スピードくじでお馴染みのスクラッチカード。
コインやカードで表面を削って、隠された内容を発掘していく作業はいくつになっても楽しいものです。子どもも、大人も、ちょっと夢中になりますよね。
みんなが大好きなスクラッチカードの仕組みでお絵描きしたらきっと楽しいはず。
あるんです。そんなスクラッチカードアート。それを手軽に楽しめるセットがこちらのシリーズ。『ディズニー プリンセス スクラッチカード』。
しかも、小さい女の子が大好きなディズニープリンセスのセットです。
シックなブラックのスクラッチ層に覆われたその下にはプリンセスたちが描かれたフルカラーの綺麗なイラストが隠れていて、スクラッチ層を削って自分の好きなデザインになるようにカスタマイズできる一粒で二度美味しいしくみです。
イラストカードの他に同梱されているのはスクラッチを削るためのペン。これも万年筆のような形をしていてとってもおしゃれ。
さらに、出来上がった作品を贈れるように封筒と、これだけで一通り楽しめるセットとなっています。
また、中に入っているカードはそれぞれ保護シートに挟まれているので、そのままパッケージに入れておけば勝手に削れてしまうという悲しい事故も起こらないようになっています。
このセットに収録されているキャラクターは6種類で、
・シンデレラ
・ラプンツェル(キラキラカード)
・白雪姫
・オーロラ姫(眠れる森の美女)
・アリエル(リトル・マーメイド)
・ベル(美女と野獣)
と、プリンセスシリーズの中でも鉄板のラインナップが登板しているので小さい女の子のハートを掴んで離しません。
子どもの工作でも人気が高まっているスクラッチカード
最近は子どもの工作でもスクラッチカードを作る、なんてものがありまして、画用紙に絵を描いてから表面をセロハンテープなどで覆ってツルツルにしてから、油性クレヨンで上を塗り潰して削れるようにする。なんてものを作っているようです。
DIYスクラッチカードは、下地が透けないよう濃い色や黒などで塗りつぶすので、ハロウィンやクリスマスなどの時期にマッチするからか、その時期によく児童館や保育園などの掲示で見かける、ポピュラーな工作だそう。
ただ、このDIYカードのスクラッチは、クレヨンで作ることがほとんどなので、若干ベタベタしたり汚れやすかったりするのが難点なのです。
しかしこの『ディズニー プリンセス スクラッチカード』のスクラッチはサラサラしていて周りを汚しません。なので、とりあえずの後片付けさえしっかり行えば安心なのも助かるところです。
実際に作ってみた
黒いスクラッチ層にも線画が描かれているので、自分のデザインを作り出すためにじっくり考えられるのはとてもよいアイデアだと思いました。ここは線を掘って黒い地を生かして……、とかここはすべて削ってカラフルに……というように、削る人によってガラッと完成品が変わるのも面白いところです。
もちろん、器用さも大事ですがね。
うちの7歳の子どもに渡してみたら、まずは削ることが面白いみたいでずっと一心不乱に削りだしました。最初の1枚はそんな感じでいいと思います。
しばらく放っておいたら、全て削り終わって丸裸にしていました。
それはそれでストレス解消になりますよね。
私は私で、黒い地を生かして……と思って頑張ってみましたが、
初手で失敗していることに気づき、この後ぜんぶスクラッチしました。悔しい気持ちと、快感な気持ちの板挟み。
綺麗に削る、ということだけに没頭できるのはある種の座禅のようで、とても心が安らぐ癒しの時間でした。
プリンセス以外にも仏像がテーマのものや、星の王子さまなどさまざまなジャンルがあるので、大人にも寝る前のチルタイムに良いかもしれません。
子どももいくつかこなしていくと感覚を掴んだようで、
オシャレな感じでアレンジができるようになっていました。
このセットの説明書に、「ブラシと爪やすりなどを用意した方がいいよ」という案内がありますが確かにその通りで、削りカスは静電気でカードに付着しやすいからブラシで払った方がいいし、同様にペンも削りカスが目詰まりしやすいのでシャープな線を保つには必須です。綺麗な作品作りをするにはしっかり用意しておくことをオススメします。
また、作業する際には新聞紙などの捨てても良い紙を下に敷いて、作品作りが終わったらそのまま削りカスを下に敷いた紙などで包んで片付けるようにしましょう。せっかく落ち着いたキモチを片付けでイラつかせるのは勿体無いですからね。
一心不乱に削るもよし、作品作りをするもよし。子どもにもよし。
気軽に出歩けない今の時期、オウチでの気晴らしにぜひ挑戦してみてください。癒されますよ。
レビュアー
静岡育ち、東京在住のプランナー1980年生まれ。電子書籍関連サービスのプロデュースや、オンラインメディアのプランニングとマネタイズで生計を立てる。マンガ好きが昂じ壁一面の本棚を作るものの、日々増え続けるコミックスによる収納限界の訪れは間近に迫っている。