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2019.11.03

特集

ものへの執着を捨てて手に入れた暮らし。シニアライフにあわせた衣食住の見直し

何を減らす? 何を残す? 藤野嘉子さんの60歳からは小さくする暮らし

60代になって、住み慣れたマンションを手放し、広さ半分以下のマンションに引っ越した料理研究家の藤野嘉子さん。自分らしく、気持ちのいい、暮らし方のヒントを『かんたん年金家計簿2020』のコラムで紹介しています。

ものへの執着を捨てる

自宅を売却し、賃貸マンションに引っ越して家の広さは半分以下になりました。単純に考えて荷物を半分以下に減らさなくてはならず、家具や衣類、食器、本などを整理して暮らしを「小さくする」ことに。捨てて後悔したものもありますが、ものを減らしたことで、ものへの執着がなくなり、物事全般において気持ちの切り替えが早くなったことは、人生にとって、とても大きな収穫と感じています。

思い出の品は残す

ものを減らすのは悪いことではありませんが、あまりに合理的すぎるのも落ち着きません。私はずっと長く使ってきたもの、思い出の品は新しい家に持ってきました。亡くなった祖母からもらった人形や置物はどれも独特の味わいがあって大好きなのです。祖母から譲り受けた飾り棚も使っています。知らない土地で暮らすとき、そういうものがそばにあるだけで、なんだか心が安らぐのです。

服はシーン別に整理

衣類は知らないうちに溜まっているもののひとつ。よく着る・あまり着ない・好き・あまり好きではない、という漠然とした基準で不要なものを選別したら、手元に残ったものは同じようなものばかり。後日、結婚式に招待されたときに着ていく服がないと慌てる羽目に陥りました。服はシーン別にリストアップして、必要なものを把握しておくと、いざというときに困らずにすみます。

出典元:https://kurashinohon.jp/1136.html

藤野嘉子(ふじの・よしこ)

学習院女子高等科卒業後、香川栄養専門学校製菓科入学。在学中から料理家に師事。フリーとなり雑誌、テレビ、講習会などで料理を指導する。温かな人柄にファンも多い。著書に『一汁一菜でいい! 楽シニアごはん』『がんばらなくていい! 楽シニアの作りおき』『60歳からは「小さくする」暮らし』(以上、講談社)など多数。

『かんたん年金家計ノート 2020』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。

講談社くらしの本はこちら

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