■杵島直美さんのシニア向け「肉じゃが」
村上昭子先生から、娘・杵島直美先生、孫・きじまりゅうた先生と3世代にわたって、料理研究家として一家で活躍。70周年を迎える『お料理家計簿』には3人がその時代に合わせて、レシピを提供してくださっていました。
「おふくろの味」の代表選手ともいえる「肉じゃが」もベースの村上版から、年代とともにレシピも変わってきています。『2020お料理家計簿』からシニア向け、杵島直美先生のレシピを紹介します。
だし汁で煮る肉じゃが
豚ばら肉を湯通しして余分な脂を落として煮汁もすっきり。いもも小ぶりに切るので、調理時間は短い。少量を丁寧に作っておいしく食べたいシニア世代の肉じゃがです。
材料(2人分)
豚ばらしゃぶしゃぶ用肉…100g
じゃがいも(男爵)…2個(300g)
玉ねぎ…1個
絹さや…適量
だし汁…カップ11/2(水…カップ2 だし昆布…5㎝ 花がつお…10g)
Ⓐ
|しょうゆ…大さじ3
|砂糖、酒、みりん…各大さじ1
大さじ1
塩…少々
作り方
①だし汁をとる。鍋に昆布、分量の水を入れて弱火にかける。煮立つ直前に昆布を除き、花がつおを入れて2分ほど煮、火を止める。花がつおが鍋底に沈んだらこし器に通す。
②豚肉は4㎝幅に切り、熱湯にサッと通して余分な脂やあくを除き、ざるに上げる。
③じゃがいもは四つ割りにして皮をむき、面とりして水にさらす。玉ねぎは一口大に切る。
④絹さやは筋を除き、サッと塩ゆでにする。
⑤油を熱し、③を炒めて油を回し、②を加えてざっと混ぜ、①を注ぐ。中火で煮立て、火を弱めてあくを除く。Ⓐで調味し、ふたをして15分ほど煮る。ふたを取り、煮汁をかけながら照りよく煮て④をちらし、一煮する。