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2019.08.28

特集

【40歳からの下半身やせ③】基礎代謝をあげて脂肪を効率よく落とす方法

■脂肪をらくに効率よく落とす! 基礎代謝をあげる方法

20代では、いくら食べても太らなかったのに、30代後半を過ぎるころから、「これまでと食事内容はかわっていないのに太るようになった」「食事を減らしても、ちっともやせない」と嘆いていませんか? 今回は、下半身やせ&ダイエットのプロ、ナターシャ・スタルヒンさんの著書『40歳からのホルモンリセット』から、基礎代謝をあげる方法ご紹介します。

運動はホルモンバランスに大きな影響をあたえます

40歳ごろから、日常的に運動をしていない女性の筋肉状態に変化があらわれはじめます。頬がたるみはじめ、胸もお尻も垂れてきます。皮膚のハリは失われ、セルライトも目立ってきます。徐々にテストステロン(男性ホルモンの1つ)が低下してきているからです。テストステロンは筋肉(筋力)維持に不可欠なホルモンですが、代謝を上昇させ、脂肪燃焼の加速にも働きます。気力が充実し、行動的になれるのも、このホルモンのおかげ。テストステロンを増やすには運動をするのがベストです。血中濃度はたった20分のエクササイズで上昇し、運動後も3時間程度は維持されます。

運動することでホルモンバランスや下半身やせを応援してくれるホルモンは、ほかにも成長ホルモン、エンドルフィン、甲状腺ホルモンなどがあります。

●成長ホルモン
体の修復に働く成長ホルモンは主に睡眠中に分泌されますが、運動することでも上昇し、正常な血糖値の維持、筋肉増強、体脂肪の減少などに働いてくれます。

●エンドルフィン
不安や痛みを和らげて幸福感をもたらしてくれるエンドルフィンの血中濃度は、運動を30分以上つづけることで安静時と比べ5倍にも増え、運動後も数時間つづきます。ストレス対応力も高まります。

●サイロキシン
基礎代謝率アップに貢献してくれる甲状腺ホルモンの1種、サイロキシンは運動時に約35%増加。定期的な運動を日常生活に組み込めば、甲状腺はそれに反応して、運動していないときにもこのレベルが安定的に維持されるようになります。サイロキシンレベルを上げることで、エネルギー産生は増え、やせやすくなり、気分も高まります。

激しすぎる運動や毎日のようにジムに通うなどストイックになりすぎると、逆にそれが身体的ストレスになってホルモンバランスを崩し、思うようにやせられない! ということになりかねません。負担がかからず、簡単で無理なくつづけられる有酸素運動、筋トレ、ストレッチを組み合わせて、日常のルーティンに組み込みましょう。

キレイな姿勢で基礎代謝は20%アップ!

姿勢を保持するために使われる首から肩、背中、腰に及ぶ筋肉をコアマッスル(体幹支持筋群)といいますが、「背筋をぴんと伸ばして、下腹をグッとひっこめる」を意識するだけで、これらは鍛えられ、基礎代謝が20%もアップするといわれます。

そればかりか、胸を張った姿勢は、テストステロンを上昇させ、ストレスホルモンであるコルチゾールを低下させることが確認されています。

コアマッスルを意識していないと、自然に猫背や前かがみなどの悪い姿勢になります。すると、お腹の筋肉がたるんで骨盤にゆがみが生じ、鼠径(そけい)管がつぶされます。その結果、体内の血流やリンパ液の流れが阻害され、脚の組織に水が溜まり、むくみや冷え、肩こり、腰痛、下半身太りなどの原因にもなります。

また、重心が左右どちらかに偏って座ったり、立っていたりするクセがあると、筋肉の使い方がアンバランスになります。すると、歩くときや、運動するときに動かない筋肉が出てきて、筋肉のすきまに水分が溜まり、むくみやすくなるということも……。

胃が圧迫されれば消化活動にも問題が出てくるでしょう。さらに、胸郭や横隔膜の動きも制限されてしまうので呼吸が浅くなります。すると、各組織への酸素供給量が低下するので細胞での仕事の効率は落ち、代謝も低下します。こんな状態で美しくやせられるわけがありません。

立っているとき、座っているとき、歩くときにもあごをひいて背筋をスッと伸ばしましょう。頭のてっぺんについているヒモを、まっすぐ上に引っぱり上げられているような感覚で……。これだけでも自然と腰も上がり、スラッとスリムに若々しく見えます。 歩くときはダラダラ歩かず、背筋を伸ばして颯爽(さっそう)と歩くように……。正しい姿勢を身につけて、全身の筋肉をバランスよく使うようになれば、ホルモンバランスの調整にも好影響があり、脂肪をらくに効率よく落としていくことができるのです。

出典元:https://kurashinohon.jp/1087.html

Natasha Starffin(ナターシャ・スタルヒン)

1951年、東京都に生まれる。ホリスティック栄養学修士。日本航空キャビンアテンダント、外資系企業の秘書、外語学院学院長などを経て、1979年、エステティックサロン開設とともに、健康業界に参入。ホリスティック栄養学修士号を取得し、現在では美脚クリエーター、ウエルネス・カウンセラーとして、執筆、講演活動など多方面で活躍している。著書には『下半身がみるみるスッキリ!』(PHP研究所)、『食べて、動いて「美脚になる50の習慣」』『みるみる下半身から細くなる「美脚食」の習慣』(以上、講談社)など多数。

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