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2019.08.26

特集

【40歳からの下半身やせ①】女性ホルモンと解毒効果のある食材がカギ

■下半身やせはホルモンバランスを整えるとうまくいく!

年齢を重ねるにつれて「太りやすく、やせにくい」からだになってきたと感じる女性は多いのではないでしょうか。30代後半を過ぎたあたりから食事制限をしても運動をしても思うような結果は出ないのに、脂肪がつくスピードは加速……。そんな絶望的な状況から脱出するにはどうしたらよいのでしょう?

日本人女性を対象に35年以上も下半身やせ&ダイエット指導をしてきたナターシャ・スタルヒンさんは「40歳に突入しようとしている、あるいは、すでに超えてしまったあなたが、お尻まわりや太もも、そしてお腹に居座る脂肪を減らしていくためには、“ホルモンバランス”を意識していかなければなりません」とおっしゃいます。

そこで、ナターシャさんの下半身を細くするノウハウをまとめた『脚もお腹もお尻もスッキリ! 40歳からのホルモンリセット』から、下半身やせのカギとなる女性ホルモンと解毒効果のある食材をご紹介します。

女性ホルモンが下半身に脂肪を誘導!

40歳を過ぎると、脂肪を減らす方向に働いてくれるさまざまなホルモンが減少し、ほかのホルモンとのバランスも崩れてきます。あなたを太らせるのかやせさせるのか、どこに脂肪を蓄積させるのか、筋肉量をどれだけ増やすのか減らすのか、すべてはあなたのホルモン次第です。あなたの体内で起こるすべての代謝をコントロールしているのがホルモンだからです。 女性の美容や健康はもちろん、これから下半身を細くしようとしているあなたに特に関係深いホルモンだけでも

・女性ホルモン
・甲状腺ホルモン
・成長ホルモン
・コルチゾール(ストレスホルモン)
・セロトニン(幸福ホルモン)
・インスリン・レプチン

などがあります。

その中で卵巣でつくられる女性ホルモンが、エストロゲンとプロゲステロン。排卵や生理リズムをコントロールし、妊娠や出産だけでなく女性の体や心の不調にも深く関わります。

エストロゲンは、お尻や腰まわりの皮下に脂肪を蓄積させていきます。もう一方のプロゲステロンは、太もものつけ根から膝の上までの大腿部に皮下脂肪をつけます。また、下半身太りやセルライトで悩んでいるあなたは、水分の停滞やむくみをともなっているはず。これがセルライトの発生にも関わってくるのですが、水分の停滞は、プロゲステロンのしわざです。閉経で女性ホルモンが減ると、脂肪は太ももやお尻などではなく、お腹まわりに蓄積するようになります。

40歳前であっても、太ももやお尻まわりの脂肪の分解速度は遅く、分解されない脂肪が残ったまま新たな脂肪が蓄積されていきます。

エストロゲンが減れば、お尻や太ももの脂肪は自然になくなる?

日本女性の平均的な閉経年齢は50.5歳とされ、その十数年前から卵巣の働きの低下とともにエストロゲンは減ってきます。このとき、ほかのホルモンとバランスをとりながら減ってくれれば、いいのですが……。

エストロゲンは、なだらかな曲線を描きながら徐々に減るわけではなく、ときには正常値を大きく超えるほど高くなったり、急減したりと、鋭い乱高下をくり返しながら減少していきます。こうした激しい変化にほかのホルモンはついていけません。そのため、ほかのホルモンと保たれるべき適切なバランスが、とれなくなってしまうのです。

アラフォー世代から、プロゲステロンやテストステロンなども減少していきます。エストロゲンは閉経時までに平均的基準線から40~60%低下するだけなのに対し、プロゲステロンの低下率はずっと大きく、ゼロに近くなることもあるとか……。このため、プロゲステロンに対してエストロゲンが多くなり、エストロゲン優勢という困ったバランス状態をつくりだします。あなたを太らせ、下半身への脂肪蓄積を加速させるばかりか、さまざまな更年期特有の不快な症状をもたらすことになるのです。

あなたの脂肪細胞内でもエストロゲンは、つくられています。あなたが身にまとっている肉布団が厚ければ厚いほど、より多くのエストロゲンがつくられ、さらなるエストロゲン優勢状態になっていきます。

さらに、キセノエストロゲン(体内でエストロゲンに似た作用をする。プラスチック、化粧品、毛染め、農薬、PCB、グリコール、そのほか何百もの化学製品)や食品に含まれるフィトエストロゲン(植物エストロゲン)などの存在も無視できません。過剰なエストロゲンを排出する肝臓の働きや腸内環境によっても、バランスに影響が……。

アラフォー世代から40代後半ごろまでは、まさにエストロゲン優勢の状態に陥りやすいといえるのです。

エストロゲン優勢状態から抜けだし、健全なホルモンのハーモニィをとり戻すには、食生活、そしてライフスタイルを見直していくことを最優先に考えましょう。

ブロッコリー&スプラウトの常食で「肝臓デトックス」

どんな野菜にもホルモンを調整してくれる物質は含まれます。でも、アブラナ科の野菜(ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、コラードの葉、ケール、かぶ、大根、青梗菜など)には、スーパーパワーの「インドール-3-カルビノール」が含まれています。肝臓で余分なエストロゲンを無毒化し、危険な代謝物に変換されるのを防ぎ、下半身を細くしていくための必須条件である、エストロゲン:プロゲステロンの比率をキチンと整えてくれるのです!

ブロッコリーには、スルフォラファンも含まれ、エストロゲンに対する作用のほか、解毒酵素の働きを飛躍的に高めることで発がんのリスクを軽減してくれますし、抗酸化酵素の働きを高めて、活性酸素を除去するなど、40歳ごろから気になりはじめるさまざまな美容・健康上の悩みの解消に役立ってくれます。

ブロッコリーには、農薬が落ちないようにワックスが使われていることが多いので、まず、これを落とすように洗いましょう。水をはじかないようになればOKです。フライパンに大さじ3程度の水と塩1つまみを入れ、煮立ってから、小房に分けたブロッコリーを加え、ふたをして、しばらく蒸してから食べます。

ブロッコリースプラウトは成熟したブロッコリーに比べ、約10倍のスルフォラファンが含まれます。日ごろから、殺虫剤、排気ガス、ペンキ臭、タバコの煙に接触する人、飲酒習慣のある人にとって、とくにありがたい解毒効果を発揮します。最近では、スーパーなどでも手に入りますが、自分でも簡単に育てて収獲できます。キッチンベジタブルとして自分の手で育てたものを、毎日食卓にのせるようにできると、いいですね。

全体的なホルモンバランスに影響するエストロゲンの適切なレベル維持のためにも、ブロッコリースプラウト、そのほかアブラナ科の野菜は、毎日たっぷり食べましょう。

出典元:https://kurashinohon.jp/1085.html

Natasha Starffin(ナターシャ・スタルヒン)

1951年、東京都に生まれる。ホリスティック栄養学修士。日本航空キャビンアテンダント、外資系企業の秘書、外語学院学院長などを経て、1979年、エステティックサロン開設とともに、健康業界に参入。ホリスティック栄養学修士号を取得し、現在では美脚クリエーター、ウエルネス・カウンセラーとして、執筆、講演活動など多方面で活躍している。著書には『下半身がみるみるスッキリ!』(PHP研究所)、『食べて、動いて「美脚になる50の習慣」』『みるみる下半身から細くなる「美脚食」の習慣』(以上、講談社)など多数。

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