■石阪京子さんの「家族みんなが幸せになる、家事の減らし方」② 掃除の「しないこと」
「掃除と片づけを混同している人が多い」と、片づけアドバイザーの石阪京子さん。モノを片づけながら掃除機をかけるのは大変ですが、床にモノがない状態なら、掃除はもっと簡素化でき、時間もかからないといいます。
今回は石阪さんの最新刊『人生が輝く! 家事の「しないこと」リスト』から、誰でもすぐに真似できる掃除の「しないこと」をピックアップします。
洗剤の使い分けはしない
掃除用洗剤は、超電水、ドーバーパストリーゼ77、オキシクリーン、食用重曹洗剤はこの4つだけあればOKです。家中のあらゆる掃除ができる万能洗剤を使えば、無駄な洗剤ストックがなくなり、収納スペースがすっきりします。
超電水
超電水は、100%水でできているイオン水です。油汚れや皮脂汚れに強く、除菌もでき、口に入っても害がないので主にキッチンで使います。1日の終わりに、コンロ周りやキッチンの壁にシュシュっとスプレーしキッチンペーパーで拭き取るだけです。キッチンを始め、床、照明、洗面所等あらゆる場所で使えます。
ドーバー パストリーゼ77
ドーバー パストリーゼ77はアルコール除菌スプレーです。国内の酒造メーカーで作られているので安心安全、冷蔵庫内の掃除に欠かせません。シュッとひと吹きして、マイクロファイバータオルで拭き取っています。また、まな板や包丁、保存容器、お弁当箱などに使うことで、食中毒予防にも。
オキシクリーン
オキシクリーンは粉状の酸素系漂白剤で、界面活性剤入りのアメリカ製がおすすめです。私はキッチンで使うふきん類は、毎晩、鍋に水と粉末を入れてグツグツ煮ています(メーカーは推奨していないようですが)。洗濯機では取れない汚れまで、すっきりきれいに落ちますよ。
食用重曹
食用重曹は面倒な電子レンジ掃除に。マグカップに水と共に入れチンをし、庫内に広がる蒸気が消えないうちにマイクロファイバーの雑巾で庫内をさっとひと拭き。重曹は食用がおすすめです。
年末に大掃除をしない
そもそも毎日、こまめに掃除をしていれば年末に大掃除しなくてはならないほどには、家は汚れません。「大掃除はマスト」ではないし、ただでさえ忙しく極寒の年末に、水を使ってまで掃除をする必然性はありません。現在の生活スタイル、家の広さに合わせて掃除のやり方も柔軟に変えていくいきましょう。
年末にすることの多い窓掃除は、雨の多い時期が過ぎたときに行う掃除として習慣化させましょう。マイクロファイバーの雑巾を半分濡らして、窓の汚れを拭き取り、もう半分で乾拭きします。それを内側、外側の順で行います。これを年に何度かやれば、排気ガスなどでこびりついた油っぽいほこりも力を入れなくてもあっさり取れます。使った雑巾は予洗いして、洗濯機で洗います。
もし、大掃除をする場合も、寒くなる前の10月半ばまでに。水を使う掃除は真冬だと辛いだけですが、外が寒くなければ清々しい気持ちで済ませられます。網戸の汚れは、ホースで水をかければ一瞬で落ちます。マンションなら、お風呂場などの蛇口からホースを引くか、網戸ごと外してお風呂場で洗いましょう。
片づけアドバイザー。宅地建物取引士。大阪府在住。夫と経営する不動産会社「ニューズホーム」では建築設計にも携わる。「女性ならではの視点」を持って不動産業を営むうちに、住居が片づかないために理想の暮らしを放棄してしまっているお客さんがいることに気づく。「何か手伝えることはないか」と顧客・友人宅で「片づけ修行」に励むうち、どんな家でも片づけ切ることができるメソッドが完成。心地よい暮らしを提案するレッスンは口コミで評判が広がり、これまでに手掛けたレッスンは500軒以上。現在は2年先まで予約が埋まるほど人気を呼んでいる。
これまでに雑誌・新聞・テレビなどさまざまな媒体に取り上げられ、好評を博す。著書に『一生リバウンドしない! 奇跡の3日片づけ』『二度と散らからない! 夢をかなえる7割収納』(ともに講談社)がある。
• 片づけアドバイザー 石阪京子公式サイト「News Style」
『人生が輝く! 家事の「しないこと」リスト』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。