■氏家アマラー昭子先生のタイ料理でおもてなし「そうめんで作るカノム ジーン サオナーム」
タイを代表する料理から地方料理まで、初心者でも作りやすいレシピがいっぱいの『簡単なのに本格派! はじめてのタイ料理』から、著者の氏家アマラー昭子さんに、おもてなしにぴったりの料理を教えていただきました。
使う食材はそうめんです。タイ料理にそうめんを使うとは驚きのアイデア! いつもと違ったそうめんレシピは、会話も盛り上がること間違いなし!
タイのあえ麺(カノム ジーン サオナーム)
タイでは細くて柔らかい米の麺(カノム ジーン)で作りますが、そうめんで作ってみたら大正解! タイの方も「そうめんのほうがおいしい」ですって。食卓がにぎやかで、食べ方も楽しいので、これにヤムを1品添えたらおもてなしにもぴったり。
※ヤムのレシピはこちら→こんなに簡単でいいの!? 家で作るタイ料理「万能だれ」でソムタム&ヤムガイヤーン
材料(4人分)
そうめん……4束
干しえび……カップ1/2
青じそ……2束
パイナップル(生)……1/4個
にんにくオイル
|にんにく……1個
|サラダ油……カップ1
しょうがのせん切り……カップ1/2
レモン汁……カップ1/2
グラニュー糖……カップ1/2
Ⓐ
|赤唐辛子(生または乾燥)……4~5本
|ナンプラー……50~80ml
Ⓑ
|ココナッツクリーム……250ml
|塩……小さじ1
※にんにくオイルは多めにできるので、残りは瓶などに入れて冷蔵庫で保存する。
作り方
①干しえびはぬるま湯につけてもどし(写真a)、柔らかくなったら湯をきってミキサーにかけ、そぼろ状にする(写真b)。
(写真a)干しえびはかぶるぐらいのぬるま湯につけて柔らかくもどす。
(写真b)柔らかくなったらミキサーにかけてそぼろ状にする。
②にんにくはみじん切りにし、小鍋に入れてサラダ油を加える。弱火にかけ、混ぜながらゆっくり炒める(写真c)。薄く色がついてきたら中火にし、カリッとなったら火を止めて冷ます(写真d)。
(写真c)にんにくは冷たい油から炒める。じっくりと炒めると時間がたってもにんにくはカリカリのまま。
(写真d)にんにくが写真のような色になったらすぐに火を止める。ちょうどよい色より一歩手前で火を止めるのがポイント。
③青じそはせん切りにする。パイナップルは3cm長さ、5mm角の棒状に切る。
④Ⓐの赤唐辛子はみじん切りにし、ナンプラーと混ぜる。
⑤小鍋にⒷを入れて火にかけ、一煮立ちしたら火を止めて冷ましておく。
⑥そうめんはゆで、水で洗って水けをきり、一口大にまとめて器に盛る。①から⑤、しょうが、レモン汁、グラニュー糖をそれぞれ器に入れて添える。
⑦そうめんに干しえびのそぼろ、にんにくオイル、青じそ、パイナップル、しょうがをのせ、④、グラニュー糖、レモン汁をかけて食べる。
具、調味料はすべて入れると断然おいしい!
そうめんに準備した具、調味料をすべてのせて、かけていただきます。どれか一つでも欠かせません。そうめんにからんで、絶妙なハーモニーを生み出します。ちょっと抵抗があるかもしれませんが、グラニュー糖も大事。食べるたびに味わいが変わり、それが楽しくてつい食べすぎてしまいます。
タイ東北地方(イサーン)の代表的な料理(ラープ)なども、おもてなし料理におすすめです。
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豚ひき肉のラープ(ラープ イサーン)
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えびのレッドカレー(ゲェーン ペット クン)
日本におけるタイ料理研究家の第一人者。1967年より2年間タイのバンコクに滞在し、“甘、辛、塩、酸”の4つの味のハーモニーが生み出す立体的で、ハーブなどの香りが加わった奥深いタイの味に魅せられる。その後も毎年タイに滞在し、宮廷レストラン「ブサカラム」のチーフシェフ、ブンチュー氏に師事し、料理教育で有名なスワンドゥシット大学にも通いタイ料理への造詣を深める。日本では手に入りにくかった調味料の輸入を始め、タイ料理教室「アマラーズ・キッチン」を主宰してタイ料理を広める。伝統的な料理はもちろん、日本の食材を使ったオリジナルタイ料理にも定評がある。著書に「きょうのごはんはタイ料理」(NHK出版)など。
『簡単なのに本格派! はじめてのタイ料理』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。