■石阪京子さんの「家族みんなが幸せになる、家事の減らし方」① 「キッチンのしないこと」
仕事、家事、育児に追われ、毎日疲れていませんか? ライフスタイルが変化した今、専業主婦が中心だった母親世代の家事を踏襲するのは、辛いだけです。
片づけアドバイザーの石阪京子さんは、モノを捨て、家を片づけ、動線を整えたことで、今まで漫然とこなしていた家事を大幅に手放すことができました。今回は石阪さんの最新刊『人生が輝く! 家事の「しないこと」リスト』から、誰でもすぐに真似できる「キッチンでしない家事」をピックアップします。
「イキイキと仕事や育児に取り組む」「疲れない身体を手に入れる」「家族と毎日笑って過ごす」そんな理想とする暮らしは、必要のない家事をやめることですぐに手に入ります!
キッチンの「3点セット」を使わない
水切りカゴ、三角コーナー、洗いおけの3点セットは、すべて処分しましょう。キッチンの作業スペースが広くなり、動線が圧倒的によくなると同時に、なくても困らないからです。
食器はさっと洗って、敷いたふきんの上に伏せます。伏せたら、すぐにふきんで拭いて、食器棚にしまいましょう。自然乾燥ではいつ乾くのか時間が読めません。終わり時間の分からない家事は、手放しましょう。また、水切りカゴの中に食器を置きっ放しにしがちですが、常に濡れている状態の水切りカゴは、とても不衛生です。水切りカゴ、シンクの双方に、ぬめり、ピンク汚れ、水垢がこびりつき、メラミンスポンジでこすってもすぐには落ちないほどの状態になります。
野菜のヘタなど食材の切れ端は、小さなボウルに入れましょう。料理が終わったら、それをポイっとゴミ箱に捨てるだけ。ヘタなどは長時間放置すると生ゴミになりますが、調理中に出たものはただの食材の切れ端です。汚くはないので、三角コーナーではなく、調理で使うボウルを代用します。臭い対策にも効果的です。お茶碗や油モノは、洗いおけにつけこまなくても、洗う前に器に水を張れば、十分汚れが浮きます。
洗い物が増える調理をしない
オーブンシートを積極的に活用しましょう。肉や魚を切るときは、まな板の上にオーブンシートを敷いてから。まな板に直接生肉や魚が触れることがないので、まな板のしっかり洗いが必要なくなり、洗いモノが楽になります。食中毒にも配慮でき、衛生面での心配が減ります。また、焼いた肉をカットするときも、オーブンシートを敷いて肉汁をキャッチします。
石阪さんが愛用しているのは、適度な厚みがあって水けに強い、アルファミックのオーブンペーパー。食材を切り終わったらポイっと捨てるだけ。長さが50mもあるので頻繁に買い足さずに済みます。
A4サイズほどのポリ袋も、洗いモノ削減に一役買います。ハンバーグや唐揚げは、ボウルやバットを使わず、ポリ袋に肉や卵、調味料を入れて上から揉んでおきます。ハンバーグの整形もポリ袋に入れたままでOK。ハンバーグも唐揚げもこうやって朝仕込んでおけば、帰宅後は火を入れるだけと調理も簡単です。手も汚れず、洗いモノも最小限で作れます。生肉を触るときや魚をさばくときは、使い捨てゴム手袋も併用し、洗いモノと手を洗う回数が増えないよう工夫しましょう。
片づけアドバイザー。宅地建物取引士。大阪府在住。夫と経営する不動産会社「ニューズホーム」では建築設計にも携わる。「女性ならではの視点」を持って不動産業を営むうちに、住居が片づかないために理想の暮らしを放棄してしまっているお客さんがいることに気づく。「何か手伝えることはないか」と顧客・友人宅で「片づけ修行」に励むうち、どんな家でも片づけ切ることができるメソッドが完成。心地よい暮らしを提案するレッスンは口コミで評判が広がり、これまでに手掛けたレッスンは500軒以上。現在は2年先まで予約が埋まるほど人気を呼んでいる。
これまでに雑誌・新聞・テレビなどさまざまな媒体に取り上げられ、好評を博す。著書に『一生リバウンドしない! 奇跡の3日片づけ』『二度と散らからない! 夢をかなえる7割収納』(ともに講談社)がある。
• 片づけアドバイザー 石阪京子公式サイト「News Style」
『人生が輝く! 家事の「しないこと」リスト』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。