■天皇陛下と美智子さまは今でも憧れのご夫婦像
平成も残すところ、あと少しとなりました。美智子さまは2019年に私たちもまだ見ぬ上皇后というお立場になられます。凛とした美しさとふるまい、温かい家族を築かれてきた美智子さま。ミッチーブームを巻き起こした1960年代から1970年代の若き日のお写真が、講談社写真部に多数所蔵されていました。写真からあらためて振り返る美智子さまのあの日、あのとき、そしてほほえましい家族の姿……。写真集『美智子さま あの日 あのとき』(監修 渡邉みどり)からご紹介します。
支え合うおふたりの手
おふたりで歩かれるとき、皇太子さま(今上陛下)は腕を差し出し、美智子さまはごく自然にその腕に手を組んで歩かれます。
平成30年(2018年)11月9日、平成最後となった天皇陛下と美智子さまが主催される秋の園遊会でも心に残るシーンがありました。
この日は、あいにくの雨模様。おふたりは肩を寄せ合って一つの傘の中に入り、招待客と歓談されました。傘の柄を持つ天皇陛下の手に美智子さまの手がしっかりと重なり、おふたりで一本の傘を支え持たれていたのです。傘の中から、仲のよいおふたりの温かい雰囲気が伝わってきました。(ご成婚当時から美智子さまの取材を続けてこられた皇室ジャーナリストの渡邉みどり氏のコラムより)
ジャーナリスト、文化学園大学客員教授。昭和9年(1934年)、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、日本テレビ放送網入社2年目で皇太子のご成婚を、総責任者として昭和天皇崩御番組を報道したほか「がんばれ太・平・洋ー三つ子15年の成長記録」で日本民間放送連盟テレビ社会部門最優秀賞受賞。著書『美智子さま 美しきひと』(いきいき)、『美智子さま マナーとお言葉の流儀』(こう書房)『とっておきの美智子さま 「平凡」が見た若き日の素顔』(マガジンハウス)など多数。
『美智子さま あの日 あのとき』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。