■片づけが苦手な人へ「プロが教える片づけのコツ」
一気に片づけをすることは労力と気力を要します。気づいたらすぐ実行。片づけは大ごとにしようと思うことが間違いなのです、とは生活研究家の阿部絢子さん。『かんたん年金家計ノート2019』のコラムの中から「片づけ方のコツ」を紹介します。
押し入れは1ヵ所ずつ片づけ
小さな場所をコツコツ進めるのが無理のない片づけ法。押し入れのような大きな収納場所は、入っているモノも多く、時間も、手間も、体力も必要です。押し入れの場所を小さく区切るようにして、1ヵ所ずつ片づけると、気持ちよく進められます。
最初に中のモノを全部出し、それらを選別。出したモノの場所の確保が必要です。小さく押し入れを区切れば、選別する量も少なく、スムーズで片づけの早道になります。
モノの取捨選択基準
片づけが苦手という人は、実際は苦手ではありません。忙しい、暇になったらと時間の先延ばしをしているだけ。忙しい時こそ、取捨選択基準を持って進めましょう。
取捨選択基準はそのモノが必要かどうか。
☐ 5年間使用していない
☐ 存在すら忘れていた
☐ 機能・デザインが古い
☐ 修理するにはお金がかかる
☐ 未練や物語のない思い出の品。
5項目のうち2つチェックがあれば不要として片づけを。
モノの捨て時を見極める
モノの寿命を知れば、捨て時も分かるはず。
・靴下 ― 口ゴムがゆるみ、履いていてもずり落ちてきたら
・トレーナー ― 襟がヨレヨレに。室内着にしてもホツレが目立つ
・肌着 ― 保温性、吸湿性などがなくなったら
・靴 ― かかとがすり減り、修理代が嵩んだら
・バッグ ― 口の開け閉めができなくなり口金が留まらなくなる、革の色が変色し、色を塗っても剥げてきたら
・食器 ― 欠け、ヒビ、破損あり
いかがでしたか? 捨て時の参考になさってください。
生活研究家・消費生活アドバイザー。新潟県生まれ。共立薬科大学卒業。洗剤メーカー勤務を経て、百貨店消費生活アドバイザーとして30年間勤め、現在に至る。料理や家事など生活先般にわたる豊富な知識と合理的なアドバイスで、出版、講演など幅広く活躍中。著書に『案ずるより片づけよう 住まいの老い支度』(講談社)、『老いのシンプルひとり暮らし』(大和書房)など多数。
・『案ずるより、片づけよう 住まいの老い支度』(講談社)
『講談社版 2019お料理家計簿』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。