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2018.10.04

レビュー

作る人も痩せる人もハッピー!「腹ペタスープ」が万能すぎる

トレーニングじゃどうにもならない部位=お腹

「筋トレガチ勢」などと呼ばれボディメイク大好きな私はいつも「お腹」に悩んでいる。お腹は厄介だ。腹筋を鍛えるだけでは「ペタンコのお腹」は手に入らない。脂肪をちゃんと減らし、便秘を解消させることが必須。それって筋トレの領域ではなく食事の領域なんですよね。そして「筋トレガチ勢」のクセして「たまに暴飲暴食だいすき勢」でもあるので、スグお腹のラインが甘くなる。ああ厄介。

藤井香江さんの『「腹ペタ」スープダイエット 作りおきで、かんたん!』の「腹ペタ」スープは、そんな厄介なお腹をスッキリさせてくれる。まず、藤井さんについて。半年で20kgのダイエットに成功し、20年以上体重をキープしている女性。旦那さんと、2人のお子さんがいる。そして「毎日の食事はがんばらない」。がんばらないけれど、食事に対して以下のような思いがある人です。

やっぱり市販の惣菜や外食ばかりの食生活では、気持ちが落ち着かないし、経済的にも続かない。(中略)毎日の食事がきちんとしていないと、なんだか居心地が悪い

すごくわかります。外食が続くと、なんというか余裕がなくなり目つきが臨戦態勢になる。藤井さんの「居心地が悪い」ことを避けたい気持ちと「がんばらない」を両立させる「腹ペタ」スープって、どういうものなのだろう。興味が湧いた。


病み上がりで週末3日間コース

今回、“週末3日間コース”を試すことにした。実はこの直前まで体調を崩し2日ほど絶食していた。よって、私には以下のような事情とニーズがあった。

・ふだんの筋トレやプロテイン重視の生活を、あと数日は休む必要あり
・そろそろ「栄養のあるもの」を口にしたい
・とはいえ「体にやさしい食事」はマスト
・病み上がりでマメな料理はできない

できるのかしら……という不安はちょっとあった。でも本書の「はじめに」という項で語られている藤井さんの言葉に勇気づけられた。

私は「作る人がストレスなく、食べる人の健康も守れる食事を提案したい」と何年も研究を続け、ようやくたどりついたのが「腹ペタ」スープです。このスープは材料をお鍋に入れて30分ほど煮れば完成。

これは、いけそうだ。むしろぴったりかもしれない。お腹にやさしそうだし。

昔から「野菜スープダイエット」というのがあるが、試した人は知っているはず。ふつうの「野菜スープダイエット」って2日目くらいから豪快に飽きるんですよ。ダイエットは生活習慣に組み込まないと失敗する。飽きると、それは生活習慣でもなんでもなく一瞬のイベントみたいになっちゃう。

でも本書の「腹ペタ」スープは違う。実際に作ってみてわかったのだが「飽きない」仕組みがモリモリつまっていた。


飽きない仕組み1:スープの"素"

「腹ペタ」スープダイエットでは、まず「腹ペタスープの素」を用意する。

レシピ通りに複数種類の野菜をザクザク切る。材料のひとつである「大根」は「切り干し大根」で代用可能。乾物好きなので今回は切り干し大根を使ってみました。そして、炊飯器でも調理OKとのことだったので、電気鍋を使った。

待つこと数十分。出来上がった「腹ペタスープの素」を見て「スープじゃないぞ!?」とひるんだ。水分めっちゃ少ない。蒸し野菜とスープの中間のような……。ここで「あーそっか」と思い出した。私が用意したのは、スープではなく、スープの素。

素だから、この時点では野菜の甘みだけのシンプルな味だ。切り干し大根のおかげもあってか甘みが強い。素の準備はこれで終了。この次の工程で「腹ペタ」スープが出来上がる。


飽きない仕組み2:レシピが豊富

「スープの素」そのものは、ごくごくシンプル。なので、鶏がらスープ、味噌、コンソメ、チーズ、お酢、トマト……フルレンジで味付けを展開できる。水を加えて味付けをして完成だ。簡単。レシピの一覧を見ているだけで楽しい。




週末3日コースで推奨されていたスープは以下の通り。




まず朝は「クレンズポタージュ」だ。ミキサーは持っていなかったので、ハンドブレンダーで仕上げた。



野菜の甘みがしみじみ美味しい。個人的には起き抜けはグリーンスムージー(一瞬流行ったなあ)よりも、あたたかいスープの方が好きだ。

そしてお昼はこちら。「ほうれんそうスープ」。



実はこの日スーパーでほうれんそうがまさかの売り切れで、急遽モロヘイヤをピンチヒッターとして投入しました。こしょうとごまで中華風に仕上がって美味しい。

そして今回一番気に入ったのが「磯の香りのり1枚スープ」。



焼きのりをちぎって入れて温めれば完成。のり、いつもパリパリかじってばかりだったけど、こんなに簡単にスープになるのか……。仕上げの長ねぎとごま油でコクと香ばしさが増す。

どのスープも塩分は控えめのやさしい味付けだ。素でしっかり野菜の甘みが出ているのでしみじみ美味しい。


飽きない仕組み3:素だけ作りおき

実は、私は「作りおき」が苦手だ。同じおかずを毎日食べるのが好きではないのだ。でも「素」を作りおきするのであれば、味の展開は自由。冷蔵で5日、冷凍で3週間もつので、週末にまとめて「素」を作っておけば、あとは温め直してスープを仕上げれば良い。ラク!

ラクなのに、具沢山の食事が用意できて、ラクだから、お腹が空いてコンビニに走ることもなくなる。今回「作りおき」に対するイメージが変わった。

さて、週末3日間コースの結果はというと。まず味覚が変わった。薄味をしっかり楽しめるのだ。(このあと、大好物のチキンナゲットをかじって味の濃さにぎょっとした。ナゲットを卒業はしないけど常食はしないな……)

1杯飲み、2杯目を飲んだあたりでじんわり満足するので感動した。そして朝はクレンズスープが恋しくて起きる。お通じがきちんとあるので、お腹はペタンコ。何より「ちゃんと食事ができた」ことが嬉しかった。

ふだんの食事で「まず最初にいただく」ごはんとして「腹ペタ」スープを用意すれば、食べ過ぎや血糖値の急上昇も防げそうだ。それに、風邪の日や、忙しい時こそ食べるものに気を使って健やかに過ごしたい。

あらゆる生活シーンの「お守り」として、このやさしいスープたちは私を助けてくれると思う。

レビュアー

花森リド イメージ
花森リド

元ゲームプランナーのライター。旅行とランジェリーとaiboを最優先に生活しています。

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