舞台がアラスカというのは解説を読んではじめて気づきました。遊園地には「アラスカインディアンの民芸品の展示会場」が出てきます。桃色シャツとはそこで出会います。銀髪碧眼の既婚者です。舞台や人物の新しさもあって、「不倫」だの「不貞」だのと、そういう見方やとらえ方がマヌケに思えるような、なんかキレイなものを見たようなそんな読後感。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。
近況:梅雨からいきなり秋になったような季節の変化に戸惑っております。