結局、白鳥夫妻はホントに東京に家が見つからず、神奈川の大磯に住むことになります。ガチで空き家がなかったことがうかがわれます。白鳥の作品の描かれた時の背景、人間関係がざっくばらんに語られていて、著名な作者の若かりしころも多々登場して、ファンにはたまりません。前年までは景気がよくて空き家不足、一転不況になったのなら人は出て空き家がふえそうに思えますが……。この「不況=空き家ない現象」への考察、あってるのでしょうか。どうなのでしょうか。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。
近況:漫画家歴20年にして、画力が欲しいなあと思い始めました。