「黒パン」の段階ではまずそうな例えをしているのかと思いきや、「塩辛」ときて、どうやらおいしそうな例えをしているようだと、ビックリします。ねばねばした感じの建物の味など考えたくもないですが、さすが食魔です。解説によると、この主人公は北大路魯山人をモデルにしているというのが定説だそうで。トンネル横町は作中おそらく明治初期の洋風建築の名残とあり、どうやら現在は残ってないようです。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。
近況:昼夜逆転というよりも、昼夜問わず寝てる感じの暮らしな気がしてきました。