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2016.07.16

特集

【公式見解で激震】科学的にグレーな「トクホ」商品、大量に判明!

驚愕の実態!!


▼コラーゲンが潤すのは「お肌ではなく喉」だった

▼ふつうの豆乳とトクホ豆乳の中身はまったく同じ

▼「体脂肪を減らす」お茶で体重が増えた

▼「内臓脂肪面積を減らす」ヨーグルトで体脂肪率が上昇した

▼血糖値が上がりにくい人は「食後血糖値を抑える」青汁で血糖値がむしろ増加した


論文を読み解き、メーカーに問いただしてわかった、「効果の限界」と「隠されていた不都合な真実」――。


それでも、買いますか?

トクホは信頼に値するのか?

かつて野放し状態だった「健康食品」市場に導入された初めての公的なしくみが、1991年に創設された「特定保健用食品(トクホ)」です。2001年には、特定のビタミンやミネラルを基準量の範囲内で含む商品は「栄養機能食品」としてその栄養成分の機能を表示してよいことになりました。さらに、2015年4月からは「機能性表示食品」という新たな枠が設けられ、「機能性を表示できる」と国が認めた保健機能食品は計3種類となっています。

トクホ誕生から25年。しかし、これらが国民の健康状態の向上に寄与しているのか否かについては、何の検証も行われていません。はたして、国が認めた保健機能食品は信頼に値するものなのでしょうか?

“根拠”とされる論文を解読してわかった驚きの実態とは――。

呆れるほど恐ろしい文書

少々長くなりますが、下記の引用文をお読みください。空恐ろしい事実が、実にさらりと書かれています。


〈安全性の評価には大きな限界がある。 機能性表示食品は1年以上の長期間にわたって毎日飲み続けることが多い。これは、必要な時期だけ摂取して症状がなくなったら摂取を止める医薬品と大きく違う点である。何年間にわたってある化学物質の摂取を続けることのリスクはかなり大きいものと推測されるが、実際にはそのような長期投与の実験結果はないので、評価はできない。一方、最近のシステマティックレビューによれば、ビタミン剤を長期間飲み続けている多数の人たちの疫学調査の結果、ビタミン剤の長期摂取は健康によい影響がないだけでなく、むしろ悪影響がある可能性が示されている。機能性表示食品の安全性についても、将来的には疫学調査などによる詳細な検討が必要である〉


これは、一年前に発足した新しい保健機能食品=機能性表示食品の評価にあたった「ASCON科学者委員会」が、2016年4月に発表した文書「ASCON科学者委員会による機能性表示食品の評価の変遷について」からの引用です。機能性表示食品の届け出を受け付けるのは消費者庁ですが、ASCONの代表理事は消費者庁長官の経験者です。


ASCON科学者委員会は当初、機能性表示食品の「有効性」を、“科学的根拠”として届け出られた論文内容を検討することで評価する考えでいました。ところが――、


〈実際に届出論文の検討を始めると、これは事実上不可能であることが分かった。それは、論文自体が届出書類に添付されている例は少なく、委員会が独自に論文を取り寄せなくてはならないこと、論文を入手しても、ボランティアである少数の委員が多数の論文を詳しく読んでその内容を分析することが時間的に困難なことなどの理由である〉(同文書より)


たった一人でその“事実上不可能な困難”に挑み、独自に取り寄せた論文を読み解いたのが『「健康食品」ウソ・ホント 「効能・効果」の科学的根拠を検証する』の著者・高橋さんです。ASCON科学者委員会も警鐘を鳴らしているとおり、“健康食品”には、「効かない」ばかりか「むしろ危ない」商品も少なくありません。


「効かない」だけじゃない。実は危ない「10の理由」

いわゆる「健康食品」は、「効能・効果」的な文言を明示することを許されていません。すなわち、「痩せる」とか「便秘を改善する」「血糖値を下げる」といった言葉を、商品パッケージや広告に書き記すことはできません。そのため、あたかもそのような効果があるかのようにほのめかしたり暗示したりする文言がさまざまに使用されてきた経緯があります。



巧妙な広告は「ふつうの食事」だけでは「何かが足りない」かのように思わせ、健康を維持するためには「健康食品」が欠かせないと、消費者の購買欲をそそります。しかし、「体に良かれ」という思いで高額を支払ってわざわざ摂取した「それ」が、実は健康にとって「余計なモノ」だったとしたら……。



「健康食品」およびその広告が包含する問題性を、高橋さんは以下の10項目に分類しています。



【1】有害物質を含むものがある
【2】医薬品成分を含むものがある
【3】一般的な食品でも病態によっては有害作用をもたらすことがある
【4】抽出・濃縮・乾燥等による特定成分の大量摂取が問題を生むことがある
【5】高齢者の代謝に過剰な負担を強いる
【6】医薬品利用者における薬剤との相互作用が起こりうる
【7】食生活の改善を錯覚させる
【8】生活習慣の見直しが不要と錯覚させる
【9】治療効果の過信で医療を軽視する
【10】非食品の食品化

これらについては、高橋さんの著書『「健康食品」ウソ・ホント 「効能・効果」の科学的根拠を検証する』で詳しく述べています。

「健康食品」で健康は買えるのか

高齢社会を迎えた今、老いも若きも、そして病気があってもなくても、少なからぬ人々が健康に関して漠然とした不安を抱いています。わずかな、あるいはほとんど存在しない「効果・効能」を過大に期待させる広告を目にして、「健康食品」で健康が得られるのなら、あるいは認知症をはじめとする種々の病を防げるのなら安いもの、と誤認する消費者は数多くいることでしょう。



時代のキーワードのひとつである「健康」をもてあそぶかのように展開されるさまざまなビジネスのうち、保険機能食品を含む「健康食品」に関して科学の視点に立って物申したのが『「健康食品」ウソ・ホント 「効能・効果」の科学的根拠を検証する』です。



はたして、「健康食品」で健康が買えるのか否か――必読の一冊です。

ブルーバックス 著者既刊

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