そんなふうに思ったことはありませんか。
でも、まずは自分が行動を起こさなければ、何も始まりません。
戦争や貧困によって十分な医療を受けられない子どもたちの命を救いたい――。
そんな強い思いを胸に、ミャンマーやカンボジア、ラオスなどで長年医療支援を続けてきた小児外科医・吉岡秀人さん。本書『小児外科医 吉岡秀人物語 ボクが行かんと誰が行く』は、認定NPO法人ジャパンハートの創設者でもある吉岡さんが、これまで出会ってきた子どもたちとのエピソードをもとに、「一人の小さな行動が誰かの未来を変える」というメッセージを届ける一冊です。
「特別な人」ではなかった少年時代
しかし、浪人時代に「医師になって世界で困っている人を助けたい」という思いを再び胸に刻んでからは一直線。猛勉強の末に医学部へ進学し、医師となり、30歳で夢だったミャンマーでの診療所開設を実現します。その後、国際医療ボランティア団体「ジャパンハート」を設立し、延べ4,500人以上の医療者が参加する活動へと広がっていきました。
本書が伝えているのは、「世界を変えよう」という大きな話ではありません。
目の前にいる一人を思うこと。
自分にできることを続けること。
失敗しても、前へ進み続ける強さ
失敗すると落ち込むけれど、立ち直るときに人は力がつくのです。病気になって回復するとき、免疫がつくように。
そう語る吉岡さんの言葉からは、結果ばかりを求めるのではなく、一歩踏み出した先で得られる経験そのものに価値があることを教えられました。このメッセージを、多くの子どもたちに届けてほしいと強く思います。
その一歩が、未来を変える
あなたにとって、「子どもの頃に心へ強く刻まれた出来事」はありますか。
「そんなものはない」と思うかもしれません。でも、心の奥にしまい込んで忘れているだけで、今もそこに残っているのかもしれません。
忘れていた思いを胸に再び歩き出した吉岡さんのように、子どもの頃に出会った一冊や一つの出来事が、その後の人生を大きく動かすことがあります。
本書もまた、未来の誰かにとって、そんな一冊になるはずです。








