2024年末、「ルッキズムの本を若い世代にも届く形でつくりたい」と著者から相談を受けました。トピックスが新しく、当時まだ、「ルッキズム」のワードもいまほどは世間に浸透していない状況。
当初私に「ルッキズム」についての知識がなく、なんか堅くて怖い感じなんじゃ……と思っていましたが、話をよくよく聞くと、「自分をありのまま愛せるようになること」の一助になるヒントがたくさん。ルッキズムを理解することは、過去や日常のモヤモヤした気持ちから解放され、気持ちがラクになることにつながるのだなと理解しました。
さらに、著者から紹介を受け、実際に女子高生にヒアリングしてみると、「マスクを外せない」「勝手に自分の写真を加工されてSNSにあげられたのが気になった」など、ルッキズムに悩む子の多いこと多いこと! 著者の持つ問題意識を痛感し、「いまの若い子たちが晒されているルッキズムはさらに過酷な状態になっていて、悩む子たちを救いたい」というチャレンジを一緒に進めてみたい!と思い、企画がはじまりました。
当初、実際にあったエピソードをストーリーにし、トピックごとに解説を加える形で検討を進めていましたが、読み込むにはハードルが高めのテーマなこともあり、マンガにしたほうが共感を得られ、ルッキズムが抱える問題に興味を持ちやすくなるのではないかと感じました。ルッキズムがテーマのエピソードを絵で表現することは、安易に進めると特定の容姿を「美しい」などと再定義することになりえるため、差別を助長させることにつながりかねません。そのため思い切った方向転換ではありましたが、著者と慎重に協議のうえ、ルッキズムへの造詣が深く慎重に議論しながら作品に携わっていただけそうな漫画家のツルリンゴスターさんに依頼。結果として、共感できる漫画と、ルッキズムの核心に切り込んだ解説で読み応えもばっちりの作品ができあがりました。すでに先に読んでくださった方から「前向きなパワーをもらえる本」「義務教育の教科書になってほしい」」(NetGalleyの感想より)と絶賛の声をいただいています。
日常で発生する「それ、なんて答えよう?」への解決策。「モヤモヤ」との向き合い方。無意識に相手を傷つけるコミュニケーションをやめたい方。
本書を読めば、きっとヒントが見つかります。
――キッズエンターテインメント企画編集チーム 酒井友里