病気や障害のある子どもの兄弟姉妹のことです。
障害のある子どもがいる家庭で育つ兄や姉、弟や妹──慢性的な病気を持つ子の兄弟姉妹……
こうした子どもたちが「きょうだい児」と呼ばれています。
きょうだい児は、家庭の中でどのように生きているのでしょうか?
・ 我慢や気遣いが多くなる……親の関心が病気・障害のある子に向きやすいため、自分のことを後回しにしがち。
・「寂しい」「もっと見てほしい」という気持ちがあり、兄弟姉妹へ愛情と同時に、嫉妬や怒りをおぼえることもあります。
・そして早く大人になる傾向が言われています。それは 家庭内で支える役割を担う(担わされ)たりして周囲への配慮が強くなるからです。
このような心をかかえた“きょうだい児”を描いた作品がこちらです。
『君の火がゆらめいている』は本年度の「第72回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書 中学校の部」に選定されています。
小学六年生の葉澄は、発達障害のある双子の姉・菜々実の通院や学校送迎を日常的に手伝っている。菜々実にも、両親にも笑っていてほしい気持ちは確かにある。けれど、友達と遊びたい日も、ひとりでいたい時も、お母さんと一緒にいたい時も、菜々実の都合が最優先になる。何かを諦めるたび、仕方ないと思う反面、胸の奥にモヤモヤがたまっていく。
そんな中、障害がある子のきょうだいが集まった「きょうだい会」に参加することになった葉澄は、同世代の恵太と出会う。からりとした性格の恵太と仲良くなる葉澄。恵太にも障害がある弟がおり、明るい言葉の裏には、複雑な感情がにじんでいた。
葉澄は「きょうだい会」での交流や、かつて仲違いした友達とのやり取りを通じて、自分の未来について考え始める。障害のあるきょうだいのために生きるのが「みんなにとって」幸せなのだろうか、それとも──?
きょうだいだから愛している。愛しているから、見捨てられない。
きょうだい児が抱える葛藤をまっすぐ描き切った、渾身の力作!
監修:藤木和子
◎「コクリコ」の特集記事はこちらです⇒【中学課題図書】「きょうだい児」の本音… 『君の火がゆらめいている』が炙りだすヤングケアラーの葛藤






