お金と仲良くなるために、まず「知る」ことから。
では――お金と仲良くなるために、あなたは“お金のこと”をどれくらい知っていますか?
「物を買う」だけじゃないお金の本質について、子どもと一緒に考えられる絵本『おかねってなんだろう』が、2025年10月7日に発売されました。著者は映画化もされた『ツレがうつになりまして。』の細川貂々(てんてん)さん。近年は児童書にも力を入れており、本書は「なんだろうシリーズ」の第4弾。「こころ」「みらい」「しごと」に続く今回のテーマは、誰にとっても少しドキッとする「おかね」です。
主人公のちぃちゃんは、ママからお弁当を買ってくるようおつかいを頼まれます。3,500円を握りしめて出かけたものの、なんだか胸がドキドキ……。お金を持っていることに、少し不安を覚えます。
お金を手にしてうれしい気持ち、少し不安な気持ち、そして使うときのドキドキ――それは大人になっても変わらないもの。お金に振り回されないようになるには、“相手を理解する”ことが大切です。本書はそんな気づきを、かわいいイラストとやわらかな書き文字でそっと教えてくれます。
ちなみに、「じゃあ仕事って?」と子どもから尋ねられたら、一緒に『しごとってなんだろう』を手にとってみてください。
そして、冒頭の3人の子どもたちはそれぞれ「お金との経験」を積み、自分たちの引き出しにしまいます(ジュンくんはしっかりとお母さんに怒られてしまいましたが)。この“引き出しを作る”経験は『みらいってなんだろう』にも描かれており、未来への選択肢の糧にもなっていきます。
このように「なんだろうシリーズ」を通して読むと、「こころ」「みらい」「しごと」、そして「おかね」というテーマが一本の線でつながっていることに気づくはずです。
普段の生活の中でお金と関わっていくこと、それがお金と仲良くなる第一歩。
『おかねってなんだろう』は、子どもと一緒に「お金を味方にする」きっかけをくれる、やさしくも奥深い絵本です。








