人が過去を過去として終わらせ、人生をもう一度動かすとはどういうことか。そのときに湧きあがる勇気とは何か。カウンセリングの現場で起きていることを通して、人間の本質を深く捉えたこの本には、すべての人に響くメッセージが込められています。
臨床心理士として現場に立ち、現代人の心を見つめてきた東畑開人さん。
『居るのはつらいよ』(医学書院)で大佛次郎論壇賞、紀伊國屋じんぶん大賞を受賞した東畑さんが「なぜ人の心は変わるのか」という20年越しの謎解きに立ち向かった集大成です。
著者が命を削るようにして書き上げたこの本が、たくさんの人の人生に寄り添うものになるよう願います。
――学芸第一出版部 黒沢陽太郎







