『アザミ』は、綾木さんと同じく新聞社で校閲者として働く女性が主人公。
周囲との人間関係が希薄で、SNSやニュースサイトに入り浸る彼女は、やがてアイドルの炎上を目の当たりにして思いつきます。自分も皆と「同じ人を嫌いになるのはどうだろう?」と。
選考委員の島田雅彦さんは「人間の凡庸化あるいは人間のAI化ともいえる事態が着々と進行している現在への辛辣な批評がなされていた」と評価されました。
キラキラ仕様のカバーも注目です。
ぜひ直接手に取ってみてください。
――文芸第一単行本編集チーム 中谷洋基
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2025.10.30
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