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2025.11.11

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不可思議な死者の日記が繋ぐ「喪失」と「再生」の物語。綾瀬まる『みちゆくひと』

2010年、第9回「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞しデビューしてから15年。2016年に刊行した、東日本大震災での被災経験を物語で表現した長編小説『やがて海へと届く』と対をなす作品が、このたび完成しました。死者をめぐる「喪失」と「再生」のテーマは濃度を高め、心震える感動の傑作へと結実しています。

急逝した母が遺した一冊の日記。娘の原田燈子(とうこ)は、他愛もない母の日常に目を通すうちに、「書かれるはずのない」日々が死後もなお綴られていることに気付き、戸惑います。母の筆跡で書き込まれた〈ここはどこだろう。〉という呟き。はたして母は、どこでなにをしているのか。それぞれが抱えていた暗闇を手放す時、向き合えなかった家族の物語が巻き戻り……。

不可思議な死者の日記が繋ぐ、「この世」と「あの世」、そして「過ち」と「赦し」とは。ぜひごー読ください。

──文芸第一単行本編集チーム N.K.

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