『美少女戦士セーラームーン』のアニメで育った私にとって、惑星の英語名を言うなんて朝飯前。『宇宙兄弟』の新刊が出るたびにワクワクする私は、宇宙に対する憧れや興味が尽きません。
その魅力を娘にも伝えたい──そう思うものの、いざ説明しようとすると、うまく言葉にできない。「宇宙ってね……えーっと……」と、私のほうが脳バグ状態。子どもに伝えるって、意外と難しいものです。
そんなときに出会ったのが、講談社の動く図鑑moveシリーズ『はじめてのずかん うちゅう』でした。
ひらがなだけ!? 2歳からの「宇宙図鑑」にびっくり
図鑑を読むなんて、大人になってからは初めて。ワクワクしながら本を開いて、最初に気づいたのは──
「あれ? これ、全部ひらがなで書かれている……?」
なんと対象年齢は2歳から! 我が家の娘(2歳半)も読めるなんて、嬉しい誤算でした。
絵本が大好きな娘は、新しい本に興味津々。一緒にページをめくってみると、次なる驚きが──
「図鑑って、こんなにダイナミックなイラストだったっけ……?」
私が子どものころに読んだ図鑑といえば、写真が並び、小さな文字がびっしり。ところがこのmoveシリーズは、まるで写真絵本のような迫力です。今回の「うちゅう」編では、キラキラと輝く銀河や大きな太陽が、ページいっぱいに広がっています。思わず「まぶしっ!」と目を細めたくなるほど。
娘も、めくるたびに現れる鮮やかなビジュアルに「これなに~?」と指差しが止まりません。
乳児向けの絵本は、ストーリーよりも“目で見て楽しい”ものが多いので、図鑑って実はぴったりなんだと改めて気づかされました。
冒頭でお話ししたとおり、私は宇宙のことをうまく説明できるようになりたくて、この本を読んでいます。太陽や月の存在は知っていても、それが何なのか、どこにあるのかを娘が理解するには、まだまだ時間がかかりそう。でも、それでいいんです。
一緒にページをめくりながら、キャラクターの吹き出しを声に出して読んで、会話を楽しむ。そんなふうにして、少しずつ興味の芽が育っていくのを感じています。
子どもってやっぱり、映像が大好きですよね。moveシリーズにはDVDがついていますが、今はタブレットでも視聴できるのが嬉しいポイント。シリアルナンバーを入力すれば、好きなときに動画を再生できます。
一気に見せると飽きてしまうので、図鑑で読んだページに対応する動画を一緒に観ながら「さっきの火星、これなんだって~!」と会話すると、興味も持続してくれていました。
図鑑は「知識」だけじゃない。「対話」と「好奇心」のきっかけに
“図鑑”という言葉に、どこか身構えていた私。でも、絵本のように親子で読み聞かせを楽しめるなんて、正直驚きでした。
さらに本書は、脳医学者・瀧靖之先生が監修。子どもの脳の発達に着目して作られた、日本で唯一の本格図鑑だそうです。
愛着形成に欠かせない「読み聞かせ」と、好奇心を育てる「図鑑」のいいとこ取り。親子で楽しむ“ワンランク上”の読み聞かせタイムを、あなたも始めてみませんか?
レビュアー
Micha
ライター。フリーランスで働く一児の母。特にマンガに関する記事を多く執筆。Instagramでは見やすさにこだわった画像でマンガを紹介。普段マンガを読まない人にも「コレ気になる!」を届けていきます!
X(旧Twitter):@Micha_manga
Instagram:@manga_sommelier