この本を手にしたとき、思わず「うわぁ~」と声が出てしまいました!! 想像以上に分厚くて、重かったからです。
「講談社の動く図鑑 MOVE(ムーブ)」シリーズは、この『動物』を含め37種類。シリーズ累計580万部突破の大人気図鑑。
実は前から気になっていたのですが、小さな子供がいるわけでもないし、と手にすることもありませんでした。
しかし中身を見て、今までの図鑑のイメージを覆(くつがえ)す、大人でも十分楽しめる盛りだくさんの図鑑だということがわかりました!!
【大迫力の写真が満載】
まずいちばん驚いたのは、写真を見ているだけでドキドキすること。なんと、動物たちの視線が、こちらを見ているのです!!
中でもこのキツネの写真は、「一緒に遊ぼうよ~」と近寄って来たみたいで、ワクワクしました。
私が子供のころに見ていた図鑑は、横向きの動物たちが並べられていただけなので、今の図鑑はこんなすごいことになっているのか!!と驚かされました。
このように、かわいい動物はかわいく、猛獣はド迫力で、決定的な瞬間を捉えた写真がいっぱい出てきます。
写真だけでなく、細密なイラストを使った動物の解説やデータも充実しています。
そして「もっと知りたい!」「Q&A」では、「コアラの赤ちゃんが、うんちを食べるのはなぜ?」といった初耳の面白いお話が載っていて、調べるための図鑑という要素だけでなく、興味を持つきっかけも与えてくれます。
【100分のDVDに声を出して笑う】
これだけじゃありません。図鑑にはDVDも付いていて、NHKのスペシャル映像なので、滅多に見られない貴重で美しい映像が、ふんだんに使われています。
しかも100分もあって、野生動物ならではの狩りの様子に心が締めつけられたかと思えば、ちょっとマヌケな映像に声を出して笑ったり。
現地に行っても見ることが難しい動物でさえ、このリアルな映像のおかげで身近に感じることができました。
【webアプリ・おでかけMOVEで生きものクイズ】
図鑑とDVDだけでも十分すごいのに、スマホやタブレットを使ったwebアプリもあることがわかり、これまたびっくり!!
これは図鑑の帯の二次元コードを読み込むか、公式サイトからアクセスするのですが、「生きものクイズ」のレア度は半端ないです。
例えば、「ナマケモノの体が、みどりなのはなんで?」という問題。
そもそも、ナマケモノの体がみどりだということ自体知らないし(笑)。
答えは3択から選ぶようになっていますが、それでも見当がつかず、10問中正解できたのは、たったの4問でした。
とにかく「生きものクイズ」は意表をつく問題が出されるので、へぇー、そうなんだ、初めて知った!! と興味が尽きません。
このwebアプリがあれば、図鑑を持ち運ばずとも、移動中や病院などの長い待ち時間でも楽しめそうです。もちろん、大人もね!
【一生ものの図鑑】
こんなに楽しめてオールカラーだから、さぞかしお値段も……と思ったら、2,400円(税別)で、これまた驚きました。
一冊の本としては、ちょっとためらう金額かもしれませんが、これだけの内容でこのお値段であれば、絶対に損はない!!と言いたい。
なにせ、 “一生使える一生ものの図鑑” だと思うので。
私も一通り図鑑とDVDは見ましたが、まだまだ足りない! もう一度見直しつつ、惨敗した「生きものクイズ」に再チャレンジしようと思います!!
レビュアー
「関口宏の東京フレンドパーク2」「王様のブランチ」など、バラエティ、ドキュメンタリー、情報番組など多数の番組に放送作家として携わり、ライターとしても雑誌等に執筆。今までにインタビューした有名人は1500人以上。また、京都造形芸術大学非常勤講師として「脚本制作」「ストーリー制作」を担当。東京都千代田区、豊島区、埼玉県志木市主催「小説講座」「コラム講座」講師。雑誌『公募ガイド』「超初心者向け小説講座」(通信教育)講師。現在も、九段生涯学習館で小説サークルを主宰。
公式HPはこちら⇒www.jplanet.jp