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2022.05.13

レビュー

脳医学者がオススメ! 遊びながら“かしこい脳”を育てる魔法の知育パズル

伯母さんは君と遊びたい

5歳の甥と本屋さんに行くと楽しい。彼が自分で「これがいいなあ、これもいいなあ、でもねえ、これもいいんだよね」と小さな手で絵本や図鑑を矢継ぎ早に選んではぺちゃぺちゃと話すさまを見るのが面白い。自我がフル回転している!と感動する。そして彼の言う「いいんだよね」には、ちょいちょい恐竜が登場する。わかるよ、恐竜かっこいいもんね。

で、伯母さんになって5年目の私は「なんでも買ってあげるよ!」という意気込みで甥の隣を歩いているものの、購入にあたっては彼の責任者である親の稟議(りんぎ)は必ず通さねばなあと頭の片隅が仕事モードになっている。伯母さんはベストをつくしたいんだよ。

そういったいろんなチェックポイントを考えると、『“かしこい脳”を育てる! MOVE恐竜 知育シールパズル』は、満場一致でみんなに気に入ってもらえる自信がある。しかも私も「恐竜のパズルやろうよ!」と誘って一緒に遊べる! 大変ありたがい本なのだ。

1枚ずつ持ち歩けるシールパズル

実際に遊んでみると「なるほどなあ」と感心する点がたくさん見つかった。

まず、この本は外出先でも簡単に遊べる。シールを貼る台紙とシールシートは、それぞれ点線で切り離せる。とても軽くてかさばらないので携帯性ばつぐん。



切り離すとシールも貼りやすくなる。ちなみに、ページが切り離せるとはいえ、子どもの力でビリッと破れることはないので安心だ。

そして、大人になった私は見落としがちだが、パズルのピースがシールになっているのも便利だった。普通のパズルのようにピースが散らばってどこかへ行く心配も少ないし、完成したあとに握りしめて振り回しても絵は壊れない。

こうやって途中経過をしみじみ眺めることができるので、完成するまで一歩一歩じっくり遊べる。

数字に合わせてシールを貼ろう!

遊び方はとてもシンプルだ。番号に合わせてシールを貼っていけばいい。「簡単すぎじゃない?」と思ったが、いやいや、シールはこんな感じで並んでいるのだ。

散らばる数字! つまり、カルタ遊びと同じような気合で目当ての数字を探すことになる。おそらくパズルのピースをひとつ見つけるだけで大騒ぎだ。「ねえ、6はどこ?」「どっちが早く見つけられるかな」という会話が目に浮かぶ。

しかも後半になればなるほどピースの数は増えていく。

恐竜界のトップアイドル・ティラノサウルスは64ピース。ああ、挑まれている。クラクラしてきた。

パズルピースを1番からコツコツ貼っていくもよし、恐竜の体の部位ごとに絵を完成させるもよし。また、通常のパズルと同じようにシールを剥がしてから「これはどの場所だ……?」と思案することもできる(この遊び方はかなり難しかったです)。

あれこれ試行錯誤しているうちに……、

完成! 細心の注意を払って貼ったつもりだったけれどちょっと隙間ができてしまった。きっと甥に怒られるなあ。それぞれのパズルに題名がついているのもいい。こうやって会話の糸口がいっぱい見つかるのでうれしい。

「できたねえ」と言い合える

『“かしこい脳”を育てる! MOVE恐竜 知育シールパズル』のチャームポイントをもうひとつ紹介したい。

がんばって数十ピースのシールをペタペタ貼って恐竜が完成させるのと同時に、こんなお楽しみが待っているのだ。



ちっさい恐竜の完成形がいるんです。で、このミニ恐竜の行き先はというと……。



シール台紙の裏側!  ダルマの目をグリグリ黒く塗る気持ちで貼ろう。


「できました!」とスタンプをポンと押すような、なんともいえない達成感がある。パズルが完成したあとは、それぞれの恐竜がどんな大きさで、どの時代に生きて、どんな生活をしていたかの解説を読むのも楽しいだろう。図鑑生まれの知育パズル、ぜひ、裏までしっかり遊んでください。

”かしこい脳”を育てる! MOVE恐竜 知育シールパズル

編 : 講談社
監 : 瀧 靖之
イラスト : 柳澤 秀紀

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レビュアー

花森リド イメージ
花森リド

元ゲームプランナーのライター。旅行とランジェリーとaiboを最優先に生活しています。

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