「金利って何だろう?」「あの星座は何?」「この薬はどんなふうにしてできたの?」etc.
大人が当たり前のように受け止めていることも、子どもたちの目線に立ち返ると、世界には「不思議なこと」が溢れています。
大人も子どもも一緒に楽しめる、講談社の学習本をご紹介します。
「経済」を学ぶ意義とは何か?
「経済学って何?」と子どもに聞かれたら、あなたはどう答えるでしょうか。本書ではその問いに「ムダのない資源の使い方を考える学問」と答えます。
ほかにも「金利って何?」「『景気がいい』ってどういうこと?」「資本主義って何?」など、改めて考えると、大人でも説明できない経済学の事柄を、イラストと文章でわかりやすく、端的にまとめました。
私たちが暮らす社会では、日々経済活動が行われています。経済を学ぶとは、いわば、この社会で毎日行われているゲームのルールを知ること。世の中を賢く生きるための教養として、ぜひ親子で読んでいただ きたい一冊です。
─── 児童図書編集チーム 澤 有一良
星座を現代風の5文字で理解!
星座といえば星占いの12星座が有名ですが、夜空には88もの星座が浮かんでおり、すべてにエピソードがあります。
本書は、改めて学ぶにはすこしハードルが高い「教養」を現代風の「5文字」で要約してざっくり理解できるシリーズです。たとえば12星座の神話を5文字にすると、あっさり踏まれて死んだ「かに座」の神話は「何か踏んだ」。娘を取られたショックで世界がめちゃくちゃになってしまった「おとめ座」の神話は「娘離れ失敗」。すこし興味がわいてきませんか?
この本で、夜空を眺めるのが楽しくなることまちがいなし! 夏休みは星を見に行くのも良いかもしれません。
─── 児童図書編集チーム 酒井友里
ケシの実から合成抗菌薬まで
人類の科学的発見をわかりやすくまとめた「ぴかりか」シリーズの第3弾は、多くの人を救った8つの重要な薬の特徴と発見の歴史が書かれています。麻酔が効くしくみは実はまだよくわかっていないことや、ヤナギから抽出された成分が染料会社での開発を経てアスピリンとなり、120年経った今なお新たな効能が期待されているなど、大人も十分楽しめる内容になっています。
その歴史を俯瞰すると、人々のために世界で力を合わせ研究開発してきた様子が窺え、感動を覚えます。抗生物質やオピオイド鎮痛薬の種類など、今後ますます重要性が増していくであろう情報も多数掲載しておりますので、ぜひご一読ください。
─── 児童図書編集チーム 磯村花世