千年もの時を経て、今なお魅力あせない『源氏物語』。紫式部と『光る君へ』をもっと知りたい皆様に、講談社刊行の関連書籍をご紹介します!
寂聴訳の源氏物語を一冊で!
あの瀬戸内寂聴さんが手がけた『源氏物語』の現代語訳は、約30年前の発売以来、累計350万部の大ベストセラーとして読み継がれています。中学生から読める分かりやすく美しい日本語が特長ですが、途中で挫折した……という人も多いのではないでしょうか。 そこで今回、全10巻から物語の軸をなす名場面をダイジェストし、この一冊で光源氏の一生をたどれるように再構成しました。 光り輝く皇子の誕生から様々な女君たちとの恋愛を経て世を去るまで、日本文学の最高傑作といわれる物語の魅力を満喫できる一冊。ぜひこの機会に源氏物語の世界を味わってみてください。
〈文芸第一単行本編集チーム 見田葉子〉
時代考証が描く二人の実像
NHK 大河ドラマ『光る君へ』の時代考証を担当する倉本一宏さん。藤原道長『御堂関白記』や藤原実資『小右記』などの古記録を研究する第一人者です。その倉本さんが、史料をもとに紫式部と藤原道長のリアルな生涯を辿っているのが本書です。
無官で貧しい学者を父に持つ紫式部がなぜ、『源氏物語』執筆に必要な、当時高価だった紙を大量に用意できたのか? 後宮で道長が紫式部に期待したこととは? 道長が権力を獲得するためになぜ姉・詮子の存在が重要だったのか? 史実を知ると、大河ドラマをより深く楽しめます。ぜひご一読ください。
〈学芸第一出版部 所澤 淳〉
平安時代な学園ラブコメ!
「 もし、紫式部がタイムスリップして、現代の中学生になったら?」──累計500万部突破の大人気シリーズ「黒魔女さんが通る!!」の著者・石崎洋司さんが、「今持っている力のすべてを注ぎこんだ」と語る新シリーズは、ちょっとホラーな学園ラブコメ。
クラスメートのモデルは紫式部や清少納言。人気の先輩は藤原道長。「庚申待ち」の宿泊行事、「方違え」の集団下校など、実在の人物や平安時代の習俗、古典の有名エピソードを随所にちりばめる技は、「黒魔女さんが通る!!」で読者のアイデアを物語に取り入れてきた著者ならでは。楽しみながら平安時代にくわしくなれる一冊です。
〈青い鳥文庫編集チーム 谷口智子〉