『ヤギと大悟』は、芸人の千鳥・大悟さんが、ヤギをつれて民家を訪ね、雑草取りの手伝いをするという番組です。
ディレクターの冨田大介さんがこの企画を思いついたきっかけは、息子さんが小学校でヤギ当番になったこと。雑草を食べては子どもたちにキャーキャー騒がれるヤギにアイドル性を感じたそうです。
その予感は見事に的中。番組を観てヤギに夢中になる人が続出。私も心奪われたひとりです。
ヤギのポポに会いたい一心で、写真絵本を企画。ポポの一日を追う構成にしました。ポポのお仕事場面では、大悟さんもちらっと(ポポが主役ですからあくまでもちらっと!)登場します。
ポポが朝から晩までひたすら草を食(は)む姿を眺めていると、ふしぎと幸せな気持ちに。食べてはうんちをぽろぽろ。お腹いっぱいになったらうとうと……。ああ、生きるってこういうことなのだ! 命の賛歌でもある絵本です。
──幼児図書編集チーム 長岡香織
レビュアー
幼児図書編集チーム