マンガ付きで解説。現代を読み解く「宗教と神話の深淵」

『進撃の巨人』や『ファイナルファンタジー』など、マンガやゲームでは北欧神話がよく参照されています。神々と巨人との戦い、「ユグドラシル」と呼ばれる世界樹……。北欧神話を知っているだけで、より深く楽しめるのです。

現在起きている出来事の背景に、宗教・神話が関わっていることは多くあります。たとえばロシアのウクライナ侵攻を読み解くには、「なぜプーチンが強権を持てたのか？」を知る必要があります。そのためには、宗教的権威と世俗権力の両方を兼ね備えるという、ロシア正教由来の統治者観に着目することが重要なのです。

こういった、現代を考えるためにも歴史を学ぶためにも知っておきたい前提知識を、本書では古市憲寿さんが12人の個性豊かな専門家に質問しています。「なぜキリスト教は長持ちしたのか」「玄奘がインドへ向かった理由」……。各宗教・神話を解説するマンガも付いた、楽しく学べる一冊です。

──学芸第一出版部　Ｊ・Ｓ