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村上春樹・安西水丸の名コンビによる 猫絵本の傑作、25年ぶりに復活!
(文:村上 春樹 絵:安西 水丸)
『村上朝日堂』など数多くの作品を世に送り出した、村上春樹さんと安西水丸さん。その名コンビが作った初めての絵本『ふわふわ』は、文庫でしか長らく楽しむことができませんでした。
本来、作者たちの意図した絵本のサイズ感で将来に残したいという思いで、このたび25年ぶりに絵本の『ふわふわ』が新たな形で登場します! 言うまでもなく『ふわふわ』は村上さんが子どもの頃、一緒にいた猫のお話。絵を描くとき、水丸さんは「猫のふわふわ感」をどう描くか、ということを毎日考えていたそうです。その「ふわふわ感」は、絵本のサイズを元の版より一回り大きくして、より増しました。
装丁も新たなデザインとなっていますが、これは水丸さんが生前、ラフを描いており、そのデザインを尊重したものになっています。その装丁を担当していただいたのは、坂川朱音(あかね)さん。1998年の元版の装丁は、朱音さんのお父さん、故・坂川栄治さんでした。
──幼児図書編集チーム 新井公之
デザイン、判型を一新した、新しい『ふわふわ』です。『ふわふわ』をもっと楽しめる「『ふわふわ』のしおり」がついてます。
「この『ふわふわ』で一番考えたのは猫の「ふわふわ感」です。毎日、「ふわふわって何なんだろう」と考えながら他の仕事をしていました。」──安西水丸
レビュアー
幼児図書編集チーム
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