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「国境なき医師団」を見に行った。絶望と希望、現場の本音はどうか?

生きることは日々難しい。

けれど人間には仲間がいる。

大地震の傷跡の残るハイチで、中東・アフリカから難民が集まるギリシャの島で、フィリピン・マニラのスラムで、南スーダンからの難民が100万人を超えたウガンダの国境地帯で。

「国境なき医師団」に同行し、日本人の目に触れない現場を見て、聞いて、書いた、希望へのルポルタージュ!

2017.11.28
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いとうせいこうの訪問地

地図

国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)とは――

1971年にフランスで設立された、独立・中立・公平な立場で活動を行う非営利で国際的な民間の医療・人道援助団体。援助の対象は、紛争や自然災害の被害者や、貧困などさまざまな理由で保健医療サービスを受けられない人々など多岐にわたる。1999年にはノーベル平和賞を受賞。2016年には、世界71の国と地域で、日本人医師や看護師を含む約3万9000人のスタッフが、援助活動を行った。

南スーダン国境近くの難民居住区に設置された病院の入院病棟(ウガンダ)

国境なき医師団日本設立25周年特集

http://www.msf.or.jp/news/detail/special_3546.html

著者メッセージ動画

「国境なき医師団」を見に行く 目次

ハイチ編

プルーフ・オブ・ライフ

イースターのハイチ

ポール校長の授業

READY OR NOT, HERE I COME

スラムの真ん中で

パーティは史上最高

昼餐、巨大倉庫、産科救急センター

生まれ来る子供たち

小児科医ダーン先生の回診

性暴力被害者専門クリニックへ

アイラブユー、神様

ハイチの産科救急センターの集中治療室。奥は緊急医療を受ける乳児たち

ギリシャ編

カタール航空の機内から

マリエッタのブリーフィング

暴力や拷問から逃れてきた人々

ヨーロッパの自己免疫疾患

世界の困難と闘う人々の晩餐

難民キャンプで暮らす人々への敬意

彼らがあなたであってもよかった世界 

勉強したい少年

リゾートの難民キャンプに至るまで

未来が見えないんです

「弱者の中の弱者」の場所

アテネ近郊・ピレウス港に並ぶ難民キャンプのテント

フィリピン編

厳しい都市マニラ

あまりに知らないスラムのこと

昭和30年代のような路地

マニラの人道主義者たち

コンドームの付け方さえ知らない人へ

スラムの小さな病院で

私たちは「聖人君子の集まり」じゃない!

子供、子供、子供

鍋をかぶった小さなデモ隊

ミッションを遂行する者たち

困難と良心を前にして

マニラのスラムで行われる、ファミリープランニングの啓蒙活動

ウガンダ編

南スーダンからの80万人

アフリカ象を横目にして

風呂に入れさせてもらえないか

傷ついた人々が95万人

家族でなかった者たちが作る家族

南スーダンの「WAR」

地上に名前の残らない人間たちの尊厳

人間には仲間がいる

南スーダンからウガンダに逃れてきた人々でごった返す難民登録所

いとうせいこう イメージ
いとうせいこう

作家・クリエーター。1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など多方面で活躍。『ボタニカル・ライフ』で第15回講談社エッセイ賞を受賞。『想像ラジオ』が三島賞、芥川賞候補となり、第35回野間文芸新人賞を受賞。ほかの著書に『ノーライフキング』『鼻に挟み撃ち』『存在しない小説』『我々の恋愛』『どんぶらこ』、『見仏記』(みうらじゅんとの共著)など。

  • 電子あり
『「国境なき医師団」を見に行く』書影
著:いとう せいこう

生きるのは難しい。
けれど人間には仲間がいる。

大地震後のハイチで、中東・アフリカから難民が集まるギリシャの島で、フィリピンのスラムで、南スーダンからの難民が100万人を超えたウガンダの国境地帯で。作家・いとうせいこうが「国境なき医師団」の活動に同行し、世界のリアルな現場を訪ねる傑作ルポルタージュ。日本の小説家がとらえた、「世界の今」と「人間の希望」とは?

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