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【名作発見】芥川賞を圧倒的支持で受賞した、アラスカでの不倫不貞物語?

三匹の蟹
(著:大庭 みな子 解説:リービ 英雄)
2017.09.10
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舞台がアラスカというのは解説を読んではじめて気づきました。遊園地には「アラスカインディアンの民芸品の展示会場」が出てきます。桃色シャツとはそこで出会います。銀髪碧眼の既婚者です。舞台や人物の新しさもあって、「不倫」だの「不貞」だのと、そういう見方やとらえ方がマヌケに思えるような、なんかキレイなものを見たようなそんな読後感。(カラスヤ)

『三匹の蟹』書影
著:大庭 みな子 解説:リービ 英雄

“大型新人”として登場以来25年、文学的成熟を深めて来た大庭みな子の、あらためてその先駆性を刻印する初期世界。群像新人賞・芥川賞両賞を圧倒的支持で獲得した衝撃作「三匹の蟹」をはじめ、「火草」「幽霊達の復活祭」「桟橋にて」「首のない鹿」「青い狐」など初期作品を新編成した作品群。

レビュアー

カラスヤサトシ イメージ
カラスヤサトシ

1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。



近況:梅雨からいきなり秋になったような季節の変化に戸惑っております

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