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木乃伊の口紅・破壊する前
(著:田村 俊子 解説:中沢 けい)
2017.08.06
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大正期活躍した女流作家・田村俊子。その出世作を書いた前後の頃を描く。貧しく、なかなか世に出ることのできない文筆家同士の夫婦。作家らしく、お互いへの批判や欠点の指摘が細かく痛い所を突く感じで、読んでてうならされます。旦那は田村松魚という作家だそうです。作品さがして読んでみようと思います。(カラスヤ)
『木乃伊の口紅・破壊する前』書影
著:田村 俊子 解説:中沢 けい

田村俊子は、雑誌「青鞜」創刊号に耽美的な小説を書き官能的な資質と近代的自我の意識の間で揺れ動く、自立しようとする女の自画像を濃密、多彩な作品に残して数奇な遍歴の果て戦時下中国・上海の陋巷で客死した。その先駆的な生涯、作品共に再評価高まる女性作家の表題作と「生血」「女作者」「彼女の生活」「山道」等の代表作9篇を以って編成。新しい田村俊子像の再誕。

レビュアー

カラスヤサトシ イメージ
カラスヤサトシ

1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。


近況:あらかわ遊園くらいの遊園地が、値段的にも規模的にも一番いいのではと思います。

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