郷里山口、朝鮮、京都、東京、北海道、八丈島、天城湯ヶ島、めまぐるしくダイナミックに移動し恋愛する主人公は著者自身がモデル。ほとんど何も考えてないかのごとく、反射的に直感的に絶え間なく行動していくようすを追ううち、感じる、マジでリアルに、ひとりの人間に振りまわされまくる感覚。行きあたりばったりも徹底すればスジとなって通るようなかっこよさがあります。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。
近況:1日ひとつ、植物の名を憶えていく、という目標を掲げてみました。