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山椒泥棒は罪にならない迷信(中野重治・大正期・福井)
(著:中野重治)
今もどこかで受けつがれている迷信なのでしょうか。犯人はどうやら、近所の産婆さんとあり、かつての農村の現代からは、はかりしれない近所づきあいのやり方が垣間見える気がします。少年は盗り返そうとはせず、あきらめますが、このあとまさにどういう顔とノリで犯人の産婆さんは近所を歩いていたのでしょう。「山椒泥棒は悪事ではない」ことになっているので平気なのか、それでもうしろめたさは感じるのか。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。
近況:これで今年の更新は最後になります、みなさまよいお年を!
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