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女性特有の疾患とは、乳がんや子宮がん、卵巣がんなどに代表される、女性に特化した身体器官の病気を指します。
30代の女性では子宮筋腫や子宮内膜症が多く、年齢があがるにつれ、乳がんや卵巣がん、子宮の奥にできる子宮体がんやなどのリスクが高まります。
女性の死亡率がもっとも高い疾患は大腸がんですが、かかる率でいえば乳がんがトップです。実に12人に1人が乳がんになるとのこと。乳がんや子宮がんは初期症状があり、比較的早期に発見しやすいものですが、それでも早期発見できなければ難しい状況となります。また、卵巣がんは女性のがんの中では最も発見しにくいと言われています。
男性に比べて多く発症する病気もあります。こうした病気を患わないために、すすんで定期的な検査を受けましょう。
「うちはがんの家系なの」となにげなく言われることがありますが、これは生活習慣や環境などを同じくしているために、その家系ががんにかかりやすいということです。もうひとつ、がんの家系的な要因として挙げられるのが「遺伝」です。現在、約70種類ほど、遺伝要因により発症の確率が高くなると言われる「遺伝性がん」があることが分かっています。女優のアンジェリーナ・ジョリーさんがその家系であると告白したことで、近年、広く知られるようになりました。本書は、特に女性に関係が深い遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)、遺伝性非ポリポーシス大腸がん(リンチ症候群)について詳しく解説しています。近親者にがんが多い女性には、必ず読んでほしい一冊です。
アンジーの「勇気ある告白」(第1章より)
2013年5月14日、世間をあっと驚かせるニュースが飛び込んできました。ハリウッドを代表する人気女優アンジーことアンジェリーナ・ジョリーさん(公表時37歳)が、両乳房の切除手術を受けたと、米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿という形で公表したのです。
彼女が、映画などでその美貌とともに見せていた美しい乳房を“将来乳がんになるリスクを減らす”という理由で切除したことは、瞬く間に世界中の注目を集めることになりました。
遺伝性がん家系の特徴
- 同じ臓器のがんにかかった人が何人もいる
- 若い年齢でがんにかかった人がいる
- ひとりで何度もがんにかかった人がいる
関節リウマチは女性が多く発症し、患者数の男女比はおよそ1:4です。自分自身の組織に免疫が働く免疫異常により、関節が腫れてひどく痛み、進行すると骨の変形が見られますが、その根本的な原因はまだ明らかではありません。しかし、最近では薬物治療により進行を止められることが多くなりました。本書は基本的な病気の知識のほか、新しい治療薬についても解説し、治療しながら日常生活を過ごしやすくするためのヒントを提案しています。
主なポイント
- 関節リウマチは免疫の異常が原因で起きる病気
- 始まりは、関節の痛みや腫れ、こわばりから
- リウマチか、別の病気か? 他の病気との違いは痛い関節が腫れているかどうか
- 血液検査だけでは断定できない。診断までの流れと検査方法
- より早くみつけるために受けておきたい関節エコー検査
- 昔とは大違い。進行は薬物療法で止められることが多い
- 第一選択薬、抗リウマチ薬メトトレキサートが効くしくみ
- 新しい特効薬、生物学的製剤のメリット・デメリット
- 薬で消えない痛み、変形は手術で治す
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