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日本人のがん罹患率は50%に! 三大死因「肺・胃・大腸」のリスク

厚生労働省の「平成26年(2014)人口動態統計」によれば、日本における死因の第1位はがんです。米国では、がんの割合はこの20年間で22%減少したと報道されているのに対し、日本では年々増えており、いまや日本は「2人に1人」ががんにかかり、「3人に1人」ががんで亡くなるほどの“がん大国”となってしまいました。
がんはとにかく早期発見が重要です。積極的に検査を受け、病気を知り、予防するよう心がけましょう。

2015.12.16
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死因のワースト3、“肺・胃・大腸”のがん

がんにかかり死亡しやすいワースト3の部位は、男性では肺、胃、大腸です。女性では大腸、肺、胃となっており、順位こそ違えども、これらの部位のがんは男女ともに死因のワーストを独占する恐ろしい病気といえます。国立がんセンターは、2015年の罹患数は大腸がんと肺がん、前立腺がんが大幅に伸び、死亡数では大腸がんが大幅に伸びると予測しています。

『肺がん 完治をめざす最新治療ガイド』書影
監:加藤治文

男性ではワースト1、女性でもワースト2と男女とも死因に多いがんで、とくに近年は50歳以上に急増しています。肺がんは、治療で一度はがんの塊が消えても、また現れることがよくあります。転移することも多く、治療が厄介な病気のひとつです。しかし、早期発見さえできれば最先端の治療法が確立されており、完治を目指すことも可能になってきました。喫煙経験のある方はとくに、定期的な胸の検査が必須です。

主なポイント

  • 早期は無症状。進行が速く、転移や再発が起こりやすい
  • 肺がん患者が急増する50歳過ぎはとくに要注意
  • 肺がんの種類は大きく2つ。「非小細胞がん」か「小細胞がん」かで治療法は異なる
  • 傷口が少なくてすみ胸腔鏡手術や最先端の「ロボット手術」から標準的な開胸手術まで。手術が適応できるケースとその方法
  • 正常細胞への影響が少なく高い効果が期待できる粒子線治療の費用
  • 抗がん剤治療では、複数の抗がん剤を組み合わせる方法が主流に
『大腸がん 治療法と手術後の生活がわかる本』書影
監:高橋慶一

女性の死因ワースト1、男性ではワースト3のがんです。多くの人が大腸がんと聞くと、人工肛門にしなければならないのか、トイレが不便になるのではないか、食事や運動に制限があるのではないかなど、病後のことで悲観的になるようです。しかし、大腸のどの部分にできたかによって病後のケアはまったく異なります。治療法の選択は病気の進行度をベースに行いますが、とくに本書は大腸がんの術後生活に焦点を絞り、入院から退院までのプロセスや、術後の食事、服装、運動などをイラスト入りで丁寧に、読みやすい見開きページで解説しています。

主なポイント

  • 直腸がんか結腸がんか。がんができた部位によって治療法、手術後の生活が異なる
  • 直腸がんでは「肛門機能を残せるか」が焦点に
  • 治療法別の入院スケジュールと費用の目安、退院前に確認しておきたいこと
  • 手術後の排便リズムの変化と下痢や便秘のときの対処法
  • 人工肛門になった場合の正しいケア方法
  • 退院後の食事・服装・運動・入浴の注意点と家族がサポートできること
  • 大腸がんの再発・転移率は約17%。再発・転移しても外科治療によって根治できる場合がある
『新版 防ぐ、治す 胃ガンの最新治療』書影
監:笹子三津留

男性ではワースト2、女性ではワースト3の死因となるがんです。がんになる人は減ってはいないものの、最近では胃がんによる死亡率は減少傾向にあります。つまり、治るがんになってきたというわけです。早期発見できれば95%の人が胃がんで命を落とすことはなくなり、5年生存率も胃がんの患者全体で6割以上、胃がんのみで早期発見できた場合なら9割以上とのこと。とにかく早期発見を心がけましょう。

主なポイント

  • 胃がんは「治るがん」の代表的な存在に
  • がんの深さと転移の状況で病期が決まる、がんのタイプを知って治療方針を決める
  • 手術以外の方法で完治は困難。まず手術を考える
  • 胃を取ったあとはどうなっている? どうつなぐ?
  • 手術プラス化学療法が、標準治療に加わった!
  • 効果的な抗がん剤治療のスケジュールは?
  • 手術の合併症が起こることも。入院中の経過と注意点
  • 胃切除後の食事のポイント

がんの予防と治療法を知る

がんは確かに恐ろしいものですが、発症原因を理解することで予防もできます。医学の進歩はめざましく、最新の治療薬や治療方法で根治できる可能性も高くなりました。万が一がんにかかっても、そうした知識があれば今後の治療方針を決定するのに大いに役立つかも知れません。がんの予防と治療方法を探ってみましょう。

『慶應義塾大学病院の医師100人と学ぶ病気の予習帳』書影
編・著:塚崎朝子

一家に1冊、必携の書! 慶應義塾大学病院の各分野から100人余りの医師が、受診患者数の多い病気を見開きで詳しく、分かりやすく解説しています。各病気の年代別患者数や病気のポイント、どのような原因でどのような症状が出るのか、どのような治療法があるかが、すぐに理解できます。病気の知識があれば予防はもちろん、最悪の事態を回避することも可能です。万が一、病気にかかった場合でも、気の持ちようは大きく変わり、前向きに、医師とコミュニケーションを取りながら治療を続けられます。病気を学習し、対策を心がけておきましょう。

各章の病気ワースト3

  • 緊急事態につながる病気
    1. 脳卒中(日本の総患者数:111万2,000人)
    2. 狭心症(総患者数:55万8,000人)
    3. 胃潰瘍・十二指腸潰瘍(総患者数:39万7,000人)ほか
  • 音もなく忍び寄る慢性になりやすい病気
    1. 高血圧(総患者数:898万6,000人)
    2. 糖尿病(総患者数:269万7,000人)
    3. 骨粗鬆症(総患者数:43万9,000人)ほか
  • 不意に見つかる侮れない病気
    1. 不整脈(総患者数:45万3,000人)
    2. 甲状腺疾患(総患者数:37万9,000人)
    3. 関節リウマチ(総患者数33万2,000人)ほか
  • 各臓器のがん
    1. 大腸がん(総患者数:23万3,000人)
    2. 乳がん(総患者数:19万4,000人)
    3. 胃がん(総患者数:18万6,000人)ほか
  • 目・耳・鼻・口・皮膚の病気
    1. 歯周病(総患者数:265万7,000人)
    2. 白内障(総患者数:96万2,000人)
    3. 緑内障(総患者数:72万3,000人)ほか
  • 生活の質を損なう病気
    1. うつ病(総患者数:95万8,000人)
    2. 認知症(総患者数:51万2,000人)
    3. 前立腺肥大症(総患者数:41万8,000人)ほか
  • 50歳以上の痛みの定番
    1. 腰痛(総患者数:26万4,000人)
    2. 首の痛み
    3. 五十肩 ほか
  • 50歳以上の悩みの定番
    1. 老眼
    2. 耳鳴り
    3. 知覚過敏 ほか
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