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99%の人が知らない隠れた能力の引き出し方。右脳開発の第一人者が教えます!

2024.06.20
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本書を通じて、私はみなさんに「潜在意識を効果的に使えば、人生はすべてうまくいく」というメッセージをお伝えしたいと思います。
脳の使い方に意識を向け、潜在意識を使いこなせるようになれば、人生は変わります。貴方の能力は向上し、さまざまな願いや夢が叶うでしょう。本書では、潜在意識を使いこなすためのワークやトレーニングをたくさん紹介しています。

「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
フランスの有名なSF小説家、ジュール・ヴェルヌの名言だ。
世界中で1億部以上売れている自己啓発書『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル著)でも、逆に「人間は想像できないことは実現できない」という形で、イメージの力の重要性が説かれている。

本書の著者・七田厚氏は、「七田式教育」と呼ばれる幼児教育の創始者・七田眞氏のご子息。現在は株式会社しちだ・教育研究所で代表取締役社長を務めている。

七田厚氏が本書の中で一貫して説いているのが、イメージ脳と言われる「右脳」の能力を解放することの大切さ。瞑想や呼吸法、イメージトレーニングの重要性、さらには「ひらめき力を磨く習慣」など、いかにして普段眠っている右脳を活性化し、成功に導くイメージを構築してそれを現実につなげるか。そのノウハウについて、全6章立てで58の方法論を伝授している。

すでに大人である私にとって特に有用に思えるのは、第3章「仕事の成果を何倍にもするイメージトレーニング」と、第4章「『コミュニケーション力』が高まるイメージトレーニング」の2項目。
「事務効率を上げるイメージトレーニング」「新商品をヒットさせるイメージトレーニング」に加え「商談や交渉を成功させるイメージトレーニング」「チームに優秀な人材を集めるイメージトレーニング」など、日常的な仕事現場の具体的なシーンを想定したイメージトレーニング法が紹介されている。

私自身は、インターネットなどによく転がっている「右脳/左脳診断」では、インプット脳とアウトプット脳の両方で確実に「左脳型」と出る「圧倒的な理屈優先型」。そんな私にとって、会議などで理屈の外から絶妙な切り口で印象的なワードを積み重ねる「ヒラメキ型」の人たちの思考は畏怖の対象であり、少しでも近づきたい思いもある。

そんな気持ちで本書を読んでみると「呼吸法」や「瞑想の手法」のような、気軽に試してみても損はないさまざまなノウハウがズラリ。加えて「大きな目標を立てたうえで、そこに向かうまで小さく具体的な成功体験を積み重ねる大切さ」や、「将来の自分に夢を持つとともに、今の自分を否定しないことの大切さ」という、いわゆる自己啓発本の王道的な「心の在り方」についてもしっかりと網羅されている。

ダイエットや資格の勉強などと同じく、一朝一夕で何かが変わるものではない。それでも気楽に第一歩を踏み出せば、少なくとも十年一日のような毎日を送る未来と比較すると「なにかが変わる可能性」は大幅にアップすることだろう。
「現場に大きな不満はないが、将来に漠然とした不安がある」という多くの人たちにとって、なにかが変わる一冊になるかもしれないな、と感じた。

『いつも結果を出す人がやっている「潜在意識」活用大全』書影
著:七田 厚

潜在意識を効果的に使えば、人生はすべてうまくいく! 潜在意識とは、言い換えれば「無意識」のこと。自分でも気がついていないのですが、目標を達成したりあなた自身を動かしたりするために自動的に動いている、表に出てこない意識のことです。「できる」「達成できる」と思えば、潜在意識の力があなたを達成へと導いてくれる一方、「できない」「無理だ」と思えば、まったく逆の結果になってしまいます。

こんな経験はありませんか?

●普段の目標より高い目標を掲げたら、普段の成果をあっさり超えてしまった
●できる! と声に出したら普段の自分より高いパフォーマンスを出せた

それらは、潜在意識によるものです。潜在意識を自分でコントロールすることができれば、まったく違う世界が見えます。本書では、私たちが本来持っている「脳力」を引き出し、最大限活用するための考え方やノウハウを紹介します。

Contents
第1章 「右脳」が仕事のパフォーマンスに直結する理由
第2章 人生が思いどおりになるイメージトレーニング
第3章 仕事の成果を何倍にもするイメージトレーニング
第4章 「コミュニケーション力」が高まるイメージトレーニング
第5章 勉強・リスキリングがどんどん進む右脳活用術
第6章 右脳パワーを最大化する健康習慣

レビュアー

奥津圭介 イメージ
奥津圭介

編集者/ライター。1975年生まれ。一橋大学法学部卒。某損害保険会社勤務を経て、フリーランス・ライターとして独立。ビジネス書、実用書から野球関連の単行本、マンガ・映画の公式ガイドなどを中心に編集・執筆。著書に『中間管理録トネガワの悪魔的人生相談』、『マンガでわかるビジネス統計超入門』(講談社刊)。

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