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大正ミステリを描き抜く。『方舟』『十戒』著者の本格長編!

サロメの断頭台
(著:夕木 春央)
2024.04.03
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方舟』で2022年のミステリ界を震撼させた夕木春央さんの最新作は、大正もの本格ミステリです。メフィスト賞を受賞したデビュー作『絞首商會』、そして『サーカスから来た執達吏』『時計泥棒と悪人たち』と大正ミステリを描き続けてきた夕木さん。今作は、油絵画家・井口の未発表作品を剽窃(ひょうせつ)した犯人を捜すため、井口や元泥棒の蓮野たちが大正時代を舞台に事件を追いかけます。

盗作犯を探していると、天才芸術家の死、とある秘密を抱えた舞台女優、盗作事件に贋作事件、そして戯曲『サロメ』に擬(なぞら)えたと思われる連続見立て殺人など、様々な事件が巻き起こります。そして、謎が解けたとき“サロメの断頭台”とともに待ち受ける真実とは――? 謎が謎を呼ぶ怒濤の展開に、誰しもが驚く衝撃のラスト。ページをめくる手が止まらない、夕木さんの真骨頂の本格長編となっています。どうぞご堪能ください!

──文芸第三出版部 關晴奈

  • 電子あり
『サロメの断頭台』書影
著:夕木 春央

油絵画家の井口は、泥棒に転職した蓮野を連れて、数十年前に置時計を譲ってもらった、ロデウィック氏という発明家の富豪の元へ訪れる。
芸術に造詣の深いロデウィック氏は後日、井口の絵を見るために彼のアトリエに訪れるが、立てかけてあった絵を見て、「この絵とそっくりな作品を見た憶えがある」と気が付いて──?
未発表の絵の謎を追って、井口と蓮野が大正時代を駆け回る!

レビュアー

担当編集者

文芸第三出版部

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