書籍にグッズに企業コラボと、いたるところで「ちいかわ」を目にする今日このごろ。
ついこの間も、『ちいかわパズル なんかずるいけどスッキリするやつ』(これ面白いです!!)が出たばかりだと思っていたら、今度はことわざの本が発売されました。
「なんかおもしろくてためになるやつ」と表紙にもあるとおり、初めてことわざに触れる子供だけでなく、大人が読んでも癒されます!!
ご存知「ちいかわ」のメインキャラクターは、ちいかわ・ハチワレ・うさぎの3人。
ちいかわは、シャイでちょっぴり泣き虫。
ハチワレは、とにかく明るくてポジティブ。
うさぎは「ウラ」「ヤハ」などの言葉を発する面白いキャラ。
だけど、うさぎが何を考えているのか、ちいかわもハチワレもわかってしまうのです。
そんな気の合う3人は、一体どんな性格なのかというと……。
この “そこはかとない可笑しさ”は、まさに「ちいかわ」ワールド。
決して「サンタさん、プレゼントちょうだい!」と追いかけたりしない、おっとりした雰囲気もまた良し!!なんですよね。
『ちいかわ ことわざ100』は、マンガ『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』(全5巻)に出てきたお話の中から、ことわざに合うシーンが選ばれています。
だから、マンガを読んでからの方がより楽しめるのですが、一発芸かッ!?とツッコミたくなるほどウケたのが、エジプトの遺跡スフィンクスを真似るハチワレ。
本家のスフィンクスはライオンを模しているのですが、ハチワレが「これでしょ」と言うのであれば、「うん、猫だよね」と言いたくなりました(笑)。
このゆる~い感じ、心がポワッと温かくなります。
ハチワレのポジティブさは、こんなところにも。
転んでぐちゃぐちゃになったパック寿司を前にちいかわは涙目になっているのに、ハチワレは……、
この絵に合わせたことわざは何かというと……、
確かに!!
そんな彼らは、“草むしり”や危険な生き物を倒す “討伐”のお仕事で、日々のお金を得ています。
特に資格をとって報酬が上がれば、みんなに贈りものができる!と「草むしり検定5級」に挑むちいかわとハチワレ。
一生懸命勉強をした彼らにピッタリのことわざは、こちら。
私がこのことわざを知ったのは、スポーツ選手のインタビュー記事で、たぶん高校生だったと思います。
遅っ!と思われるかもしれませんが、私にとってことわざは勉強するものではなく、日常生活の中で覚えるものだったので。
だから、子供のうちからこの本を眺め、何となく覚えられたら理想的だなと思いました。
さすがにいい歳なので、この本で知らないことわざは無いだろうと思っていたら、一つだけ知らないものが載っていました。それがこちら。
ちなみに「尾花(おばな)」とは、ススキの穂のこと。
これで100個制覇。まさに「聞くは一時(いっとき)の恥、聞かぬは一生の恥」です!!
この本には、メインキャラクターだけでなく、マンガでお馴染みのキャラクターたちも出てくるので、ぜひ自分の“お気に入り”を見つけてください。
とっても親しみやすい『ちいかわ ことわざ100』。子供も大人も楽しめるこの本で100個のことわざを覚えたら、きっと「鬼に金棒」ですよ!!
レビュアー
「関口宏の東京フレンドパーク2」「王様のブランチ」など、バラエティ、ドキュメンタリー、情報番組など多数の番組に放送作家として携わり、ライターとしても雑誌等に執筆。今までにインタビューした有名人は1500人以上。また、京都造形芸術大学非常勤講師として「脚本制作」「ストーリー制作」を担当。東京都千代田区、豊島区、埼玉県志木市主催「小説講座」「コラム講座」講師。雑誌『公募ガイド』「超初心者向け小説講座」(通信教育)講師。現在も、九段生涯学習館で小説サークルを主宰。
公式HPはこちら⇒www.jplanet.jp