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2022.06.29

レビュー

腸内環境がよければ、美肌も、健康も、元気な心も手に入る! 快腸ダイエット美レシピ

レンチンで「腸が整う」美レシピ集

バランスの良い食生活や適度な運動などで、腸内環境を改善する「腸活」。脳に次いで神経細胞が多く存在する腸は「第二の脳」とも呼ばれる器官です。腸内環境が整うと、おなかがすっきりするだけでなく、健康や美肌につながり、心(!)も整うのだそう。
しかし、「腸活」と言われてもヨーグルトや海藻を食べるくらいしか思いつかない私。毎日それは飽きるし、できれば簡単においしいものが食べたい。そこで手が伸びたのが、『やせる、美肌になる、心が整うと大人気! 「すごい腸活」スープ&ディッシュ』!
どのレシピも「レンチン」「和える」など簡単なプロセスで、ボリューミーで彩りがよく、しかもおしゃれな1皿が出来上がります。




本書は、ディーゼル、D&GなどのPRを経て、ライフスタイルプロデューサーとして活躍するAtsushiさんによる腸活レシピ本。野菜ソムリエプロや、漢方養生指導士初級などの資格を生かしたAtsushiさんのレシピは、簡単なのにヘルシーでおいしく、しかも痩せるとSNSでも話題です。内側から美しくなれて、料理そのものの見た目も美しい……。そんな腸活レシピが満載の1冊です。

一品で腸活効果抜群! その理由は?

本書に掲載されたレシピはこちら。



和・洋・エスニックなど、スープだけでもこのバリエーション。スイーツで腸活ができるのもうれしいですね。メニュー名によると「らっきょうと塩麹」「甘酒とマンゴー」など、ちょっと意外な食材の組み合わせもあります。実は、この組み合わせが本書のレシピの大きなポイント。



腸活の効果を高めるのは、善玉菌そのものである乳酸菌やビフィズス菌を含む食材「プロバイオティクス」と、善玉菌の餌となるオリゴ糖や食物繊維を含む食材「プレバイオティクス」を組み合わせて摂ることだと、Atsushiさんは言います。これらの栄養素を組み合わせ、腸内の善玉菌を増やしてくれる「シンバイオティクス」になるのがこの本のレシピです。プロバイオティクス・プレバイオティクスを含む「腸活スター食材」を組み合わせているので、主菜・副菜と何品も作らなくても、一皿で効果的な腸活が可能に。本書のスープはすべてレンチンで作れるうえ、納豆やサラダチキン、もずくといった、コンビニでも調達できる食品をメインにしたスープもあるので、無理なく腸活ができそうです。

10分でできて満腹! 腸活スープに挑戦

早速何か作ってみたいところです。冷蔵庫を見ると、実家からもらってきたインゲン豆があります。いつもは胡麻和えやツナ和えにすることの多いこのインゲンを使い、「大豆のマスタード酒かすスープ」に挑戦してみました。



大豆や玉ねぎ、インゲンなどの材料をカットし、調味料と合わせて耐熱容器に入れ、よく混ぜます。レシピには材料と分量に加え、どの食材が腸活に有効な栄養を含んでいるか書かれているのも楽しい。にんにくは「チューブにんにく」と書かれており、調理へのハードルが限りなく低いのもまたいいんです。食材の量は一人分と記載されているけど、しっかり多め。大きめでおしゃれなスープボウルが欲しくなります。
量が多いので、レンジで加熱する間に、ダイエットアプリに食材と分量を入力してみると、ボリューム感に反して314キロカロリーと控えめでした。仕上げに酒かすを混ぜ合わせ、ブラックペッパーで味を調えれば完成! 調理開始から10分足らずでおいしそうなスープができました。

食べてみると、スープはまろやか、野菜は歯ごたえがあっておいしい! 大豆と豆乳と野菜のスープなので、あっさりふんわりした味と思いきや、マスタードとコンソメ、にんにくがきいてしっかりメリハリのある味になっており、満足感があります。このスープに小さい玄米おにぎりをプラスすれば、夕食としても十分だと思います。うまみを強く感じるのは、酒かすのおかげ? 今回は家にあった板状の酒かすを使いましたが、本書で紹介されているペースト状のものがあると便利そう……! 探してみようと思います。

見たいページを開いたままに! 180度に開く製本が最高

レシピ自体もよいのですが、本書を手に取った瞬間に「!!」と感激したポイントをお伝えしたいです。
それは、180度にパカっと開き、開きっぱなしにできるこの製本!

レシピがざっくり頭に入っていても、調理の途中で「砂糖って『大さじ1』? 「小さじ1」?」「レンジで何分加熱すればいいんだっけ?」と、ちょっとした確認をしたくなることがあります。また本書の場合は、生きたまま菌を摂るため、発酵食品を加えるタイミングが決まっているレシピも。そんな時、手を離すと閉じてしまう本をその都度開くのは面倒だし、本を汚してしまいそう。なので、開いたままにしておけるこの仕様は本当に便利! すべてのレシピ本で採用されてほしいほどです。

腸活は毎日のことなので、冷蔵庫にあるものからレシピ検索できるのは「続けやすさ」に直結します。巻末の「材料別INDEX」で「今日中に使いたい鶏肉に、何を加えれば腸活メニューになる?」「飲む点滴といわれる甘酒、そのまま飲む以外に何が作れる?」といった具合に、使いたい材料からレシピを探せるのは、とても助かります。
「大豆のマスタード酒かすスープ」を作ってみたのも、「いんげん豆」がINDEXにあったから。レシピ本は電子書籍で買うことも多いのですが、材料INDEXとレシピページは交互に確認したくなります。そういう意味でもやっぱり紙の本が見やすいんですよね。この本は「レシピを見ながら料理する」人にとって、本当に使える1冊だと感じました。

使われているのは家にあるもの、スーパーで手に入るものばかりなのに、思いもよらない組み合わせが想像以上のおいしさを生むAtsushiさんのレシピ。仕事帰りでも簡単に作れて、野菜が山盛り摂れて、しかも腸がきれいになる! これから沢山お世話になりそうな1冊です。

レビュアー

中野亜希

ガジェットと犬と編み物が好きなライター。読書は旅だと思ってます。
twitter:@752019

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