初めてのスクラッチは、初心者でも楽しめる子供向けのものでした。次はもっと繊細な絵柄に挑戦してみたいと思っていた時に出会ったのが、柳川風乃(やながわふうの)さんの『とにかくカワイイ♪スクラッチ 世界の子猫 アートカード』。
柳川さんは、『世界一周ぬり絵の旅』などでも大人気のイラストレーターだけあって、このスクラッチカードの絵柄はどれも可愛い!!
まずは、葉書サイズの7枚の黒いスクラッチカードを手に、完成したらどんな絵になるのかを想像しながら選びます。
カードは、日本、フランス、イタリア、ギリシャ、アメリカ、イギリス、ノルウェーと各国の子猫が描かれていて、想像した絵が完成するとどうなるのかを見比べるだけでもワクワクします。
私は1匹の子猫を明るい賑やかな絵柄で囲んだ「イギリスの子猫」から始めることにしました。
早く猫ちゃんを削りたい!!という衝動を抑え、ペンに慣れるために最初は外側の目立たない部分から取り掛かりました。
付属のスクラッチペンは先が細くなっているので、線の太さは自由自在。
特にペン先を裏返して線をなぞると細く削れるので、「あっ、はみ出しちゃった!」というストレスもなし。とても使いやすいです。
さらにハート型のペン先の側面を使えばゴソッと削れるので、まだらな削り残しもありません。
スクラッチに削りカスは付きもの。以前は、ティッシュを使って削りカスを払っていたのですが、断然コットンパフがオススメです。
ペン先に溜まった削りカスも、コットンパフで取ればすっきりします。
さらに綿棒を使うと、もっと細かい削りカスも取れるので、仕上がりがとても綺麗です。
こうしたことは付属の説明書に書いてあるので、初心者でも安心して始められます。
黒地にグレーの線だけだったカードの下からカラフルな色が出てくると、一気に気分も上がります。
しかも、子猫だけでなく、花、風景、抽象的な図柄など、色々な要素のデザインが混ざり合っているので飽きません。
またカードをクルクルと動かしながらいい位置に持って来ることができるので、細かいところや削りにくいところでも、上手にペンを動かせます。
このスクラッチカードはデザインが繊細なので、私は毎日少しずつ削っていきましたが、徐々に色彩が増えていく楽しさを存分に味わうことができました。
そうやって愛情込めて育てたせいか、完成品は想像以上の可愛さです!!
カードの裏にもイラストがあるので、メッセージを添えて付属の封筒で送ることもできます。
しかし私は、額縁に入れて飾ることにしました。すると額縁効果でしょうか!? 上手!! 綺麗!! と自分でイラストを描いたわけでもないのに、自分を褒(ほ)めたくなりました。
あまりにも可愛いので、ほかのカードも額縁に入れて壁に飾ろうと思っています。
今度は、絵柄を全部削らずに、わざと黒いところを残す方法を取り入れる予定です。
次はもっと上手くできるはず!! たぶん。
この本のタイトルにある『とにかくカワイイ♪』は、嘘ではありませんでした。
問答無用で『とにかくカワイイ♪』ので、ぜひ実感してみてください!!
レビュアー
「関口宏の東京フレンドパーク2」「王様のブランチ」など、バラエティ、ドキュメンタリー、情報番組など多数の番組に放送作家として携わり、ライターとしても雑誌等に執筆。今までにインタビューした有名人は1500人以上。また、京都造形芸術大学非常勤講師として「脚本制作」「ストーリー制作」を担当。東京都千代田区、豊島区、埼玉県志木市主催「小説講座」「コラム講座」講師。雑誌『公募ガイド』「超初心者向け小説講座」(通信教育)講師。現在も、九段生涯学習館で小説サークルを主宰。
公式HPはこちら⇒www.jplanet.jp