■もうダイエットに挫折しない! "やせ脳"はこう作る
45歳主婦、桃田ぶーこさんが半年で20kgのダイエットに成功したのは、長年にわたって育て上げた“デブ脳”を倒すことができたから。(ぶーこさんとデブ脳との戦いはコチラから) 161cm・85kgまでにぶーこさんを太らせたデブ脳を駆逐したのは、“やせ脳”。私たちをダイエットの挫折やリバウンドから救う“やせ脳”はどうやったら育てられるのか、ぶーこさんの著書『45歳、ぐーたら主婦の私が「デブあるある」をやめたら半年で20kgやせました!』からご紹介します!
日々、ひたすら“やせ脳”に問いかける
どうすればやせ脳を増やせるのか、考えてもわからなかったので、デブ脳が出たら考えようと思いました。
そして、デブ脳が出たとき、すぐに自分に問いかけました。ここで大事なのはデブ脳でなく、やせ脳に問いかけるのです。
「今お腹空いているの? だから食べたいの?」
「甘いものが食べたいのは、体に必要だからではないんだよ。悪い習慣が身につき、脳が欲しがっているだけなんだよ! 自分に負けるな!」と繰り返しました。
たとえばアイスを食べたい欲が強く出たときには、「落ちつけ! あんたはね、さんざんアイスを食べまくって、今まであんたはアイスにいくら使った? アイスを買うお金があるならその分、娘に服でも買ってやれ! 今のあんたはデブすぎて娘を嫌な気持ちにさせてる。それでいいのか? 娘が可哀想だよ!」そう自分のやせ脳に問いかけました。
デブ脳対策のノートと“お守り”を用意
最初の頃は、私の中のやせ脳が弱かったので、日々、デブ脳が出たときはノートに書きました。たとえば“今日も10時にデブ脳が出たよ”と書いておくと、翌日10時にまたデブ脳が出そうになったとき、「やっぱりまた来たか! 来るってわかっていたさ!」と身構えることができるのです。
また、万が一どこかで突然強いデブ脳が出たときのために、お守りがわりにカカオ88%の小さなチョコを2つと、アタリメ1袋を持ち歩くようにしていました。
やせ脳がたくさん出てくるようになると、ただ“デブ脳に負けない”ということだけでなく、前向きな気持ちになれて、冷静な答えが出てきます。
「今はお腹は空いていないわ!」
「お菓子をいただいたけど今は食べる時間ではないから、明日、家族と一緒に食べるわ」
「夜は寝るだけだから食べるなら昼がいいよ!」
「食べるならほかの食事の糖質を減らして調節しよう」
スーパーに買い物に行ったとき、デパ地下の大好きなパン屋さんに行ったとき、近所の人からお菓子をもらったとき、と毎日いろんな場面でデブ脳が出ましたが、そのたびにやせ脳と戦わせました。
そして、ゆる糖質制限ダイエットを毎日コツコツやり続けていたら、デブ脳が出てきてもあの“ゾワッ”が消えていき、“ソワソワ”も弱くなってきたので、“よし! この調子で続けていいんだ! コツコツやっていくしかない!”と思いました。
やせるにつれて、“量より質”の意味がわかるように
そうするうちにゆる糖質制限の効果が出て、体重はどんどん減り1ヵ月で7kg落ちました。夜にデブ脳が出るのを避けるため早寝早起きをする習慣も身についたら、体が楽になっていきました。7kgやせた軽さもあるけれど、それよりも体調がものすごくよくなり、朝起きたときにシャキッと目覚めるようになり、不調がどこかに消え、ちょっとしたことでイライラすることもなくなったのです。
この“体のリズム”が整ってきた頃からデブ脳が弱くなっていき、“お守り”を使うことも少なくなっていきました。数ヵ月たった頃、“そういえば最近お守り使ってないな”と思い、バッグの中を見たら、お守りのチョコが溶けて変形していました。
体重が減っていくにつれ、自然と食事量も減り、80kgの食事量、70kgの食事量、60kgの食事量と、体重に合った食事量になっていきました。
半年で20kg減った頃から、“量より質”の意味が少しずつわかり始めました。 体型や顔の輪郭が変わっていくと、“今までさんざん、安いものを大量に食べてデブになったのだから、高くておいしいものを食べてみたい”“高級な店に行ってもみっともなくない女性になりたい”と思うようになり、“量より質”に興味を持ったのです。するとデブ脳はさらに激減しました。
3度の食事をしっかり食べているから甘いものが欲しいと思うことが減る! 体重を落としながらデブ脳も解消! “私はもう大丈夫!”
1972年生まれ。東京で生まれ育ち、田舎に暮らす農家の嫁。運動ナシ、ゆるめの糖質制限(食習慣の改善)だけで、半年で85kg から20kg 減量、2年半で最終目標だった58kg まで減量成功(身長161cm)。ゆるい漫画とともにダイエットの日々を綴っているブログが大人気。
『45歳、ぐーたら主婦の私が「デブあるある」をやめたら半年で20kgやせました!』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。